宴 〜契約〜-3
「新婚生活は、地獄じゃったな」
スクリーンには、再び馨が映し出された。
そこに、近付いていく人影が。
「……胤真……?」
その男は、面差しがどこか胤真と似ていた。
「これは、若い頃のわしじゃよ」
「伯祖父様の?」
青年は美人の横へ行き、どこからかロープを取り出して彼女を縛り始める。
「草薙に生まれ、その血が濃い者達は、被加虐に適性を持つ事が多い。息子は全く適性がないが、代わりに胤真が有り余る程に持っとるな」
やがて美人―草薙馨は、縄で空中に吊された。
足を大きく開かされているため、むっちりした太股の奥にある淫花が丸見えになっている。
胤真と似た青年―草薙徳之進は、ひざまづいてその亀裂を舐めしゃぶり始めた。
身悶える馨。
徳之進が顔を離す頃には、たっぷりと溢れた蜜が床へ滴る程に濡れていた。
「……うっ……!」
スクリーンの徳之進が取り出した肉棒を見て、智佳は思わず呻く。
ほぼ垂直にそそり立つそれは、小さく見積もっても子供の足くらいはあった。
徳之進は肉棒を妻へ見せ付け、恐怖の表情を浮かべさせる。
「妻とわしは、政略結婚じゃった」
ぽつりと、徳之進が語り始めた。
「女遊びに慣れていたわしは、全くの手付かずで嫁いで来た妻に、内心で喜びを隠し切れんかった。隷属する悦びを一から教えられる肉体を手に入れる事が出来たんじゃからの」
スクリーンの徳之進は、妻の胎内へ殊更乱暴に肉棒を突き入れる。
馨の絶叫が、智佳には聞こえた気がした。
「妻の処女を我が物とし、悦びを教え込み……わしなしではいられないようにした頃、妻は初めて悦びを極めた」
体を揺さぶられ、馨は悲鳴を上げ続けている。
「その瞬間にな、妻は夢中で叫んだんじゃ……『清四郎さん』とな」
「……!」
「身も心もわしに隷属するよう調教を受けておきながら、その瞬間に他の男の名を呼ぶとはな……嫉妬で気が狂いそうになったわしは、八方手を尽くして妻に関係する人物の中から清四郎という男を探し出した」
「それが……」
ようやく合点がいき、智佳は呟く。
「うむ。そこに転がしておる、小松崎清四郎じゃ」
徳之進の脳裏へこのフィルムを撮影した時の事が意外な程鮮やかに蘇ってきた……。
「あぁあッ……ヒイイッ!!壊れ、壊れてしまいますうううっ!!」
ぐぽぐぽと物凄い音を立てて膣内を抉られながら、草薙馨は喘いだ。
「壊れろ、淫売めが」
夜毎日毎に溺れた豊満な肉体が、今はただただ憎らしかった。
草薙徳之進は、視線を横へやる。
自分には劣るがなかなか垢抜けた顔立ちの青年が上半身を縛り上げられ、転がされていた。
「どうした、馨……惚れた男の前で犯されて、興奮してるのか?いつもより締まりが良いぞ」
「ああそんな、そんな事あぎゃああああああっ!!」
尻穴に張型を打ち込まれ、馨は絶叫した。
「嫌がっているくせに、ぷりぷりしたま〇こがいつもより激しく締まっているのはどういう事だ?」
清四郎へ聞こえるように、徳之進は言う。
視線は清四郎へ張り付けたままだったが……奇妙な事に気が付いて、徳之進は眉をひそめた。
一つ、賭けに出る。
「おい、そこの」
徳之進は肉棒を抜き、清四郎へ馨の秘部を見せ付けた。
「馨を抱いてみろ」
「あ、あなたッ!?」
「……!!」
馨が狼狽した声を上げ、清四郎が体を萎縮させた。
「聞こえなかったか?馨を抱けと、この私が命じているのだぞ?」
「……!」
清四郎は、ふらふらと立ち上がる。
「せ、清四郎さん……!?」
驚愕して目を見開く馨の頬に、徳之進は唇をつけた。
「よかったな。夫公認で、思い人から子種汁を受け取れるのだぞ?そら、もっと喜べ」
おぼつかない足取りで馨の傍までやって来た清四郎の拘束を、徳之進は外してやる。
「直前まで私が入っていたのだ。お前の粗末な代物なら、楽に入るだろう?」
清四郎は、馨の腰を抱えた。
「やめてっ……おやめになって清四郎さん!!今の……今の私は、徳之進様の貞淑な妻であろうとする女です!!」
先走りの滴る亀頭が馨の秘毛と擦れ、じゃりじゃりと音をたてる。
「ああ、やめてえええ……!」
「さあ……やれいっ!!!」
徳之進の怒気を受け、清四郎は肉棒を突き出した!
「嫌ああああああーーーっ!!!」
絶叫する馨だったが……拒みながらも待ち望んでいたものは、しかし馨を凌辱する事はなかった。
馨の白く滑らかな腹の上に、負けない程に白い液体が撒き散らされる。
「……馬鹿が」
徳之進はせせら笑った。
「せっかく馨のま〇こを恵んでやろうというのに、勝手に果てるとはな」
「清四郎さん……」
股間のものと共にうなだれる清四郎。