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危険な自慰
【その他 官能小説】

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湯船の中で揺れる黒い影-2

 ダメだ、この子を巻き込んでしまう。
 「もうちょっとお湯に浸からない?」
 「そうだね。」
 私たちは窓を背にする向きに体を回して、段になっているところに座った。
 「ああー!生き返るぅ。」
 「そうね。でもルリカちゃん、まだまだ若いじゃない。」
 彼女がイタズラっぽい目で訊いてきた。
 「いくつに見える?私。」
 「うーん、十七、とか。」
 「ハズレぇ。」
 「いくつなの?」
 「教えなーい。」
 おい。
 「今のって、完全に教える流れじゃない?実は何歳でーす、って。」
 彼女はじっと見つめてきた。その瞳はなんだか少し寂しそうに見えた。
 「え、ちょ…。」
 水面下にある私の胸が、先端が浮上しないギリギリの高さに持ち上がった。じゃなく、持ち上げられた。
 「何してんの?」
 「それはないよぉ。こんな美味しそうなものぶら下げておいて触るな、なんて酷いよ。」
 「ひ、酷いの?私。」
 「うん。」
 なおも撫で上げてくる。
 「見られちゃうってば。」
 「されること自体はいいのね?」
 「…。」
 またも返事が出来ない私のスキを突くかのように、サッと鷲掴みにして揉みしだいてきた。
 「うっ、そんなことまで…。」
 私は抵抗しなかった。
 さらには乳首を摘ままれ、先端を爪で引っ掻かれた。
 「ダメ…だってば。」
 私は周囲を見渡した。今のところ気付かれていないようだが、それがいつまでも続く保証はない。
 さりげなく湯船の一番深い所までお尻をおろした。これで少しは見えにくいだろう。ルリカちゃんも降りてきた。乳首への刺激が止んだ。
 っと思ったら。
 「ちょ、さすがにそこは…。」
 ルリカちゃんの指先が私の黒い茂みを掻き分け、奥に入ってきた。
 「ねえ、やめておかない?いくらなんでも…あはぅっ。」
 寸分の狂いもなく捉えた私の敏感なそれを、ルリカちゃんがこね回してきた。
 「ダ、ダメ…見られる…。」
 そう言いながら、私の疼きはもう止められないレベルに達していた。気が付けば自分から足を開き、腰を突き出して彼女の指を求めていた。
 してやったり、の目で見ているルリカちゃんが少し憎らしくなり、私も手を伸ばして彼女のその部分を虐めてやった。
 「うっ…。」
 ざまあみろ。経験では負けてな…
 「くはっ…。」
 ルリカちゃんの指が二本、イキナリ私の中に侵入して暴れ始めた。
 もちろんやり返す。
 「あうぅ…。」
 「くうぅ…。」
 何人かのオバサンたちが大声でしゃべりながら湯船に入ってきた。
 この温泉は茶色とか白濁とかではなく、完全に無色透明。表面が波打っているとはいっても、二人の手が相手のどのあたりを触っているかぐらいは分かってしまうだろう。
 不意にルリカちゃんの指が私から出ていった。私も引き抜いた。
 だよね、危険よね。
 チャプン。
 「は?」
 ルリカちゃんが突然潜水した。そして私の股間に顔を突っ込み、口と舌で…。
 「う、うぅ…。」
 水中で責められるなんて…もちろん初めてだ。
 彼女がお湯の中から見上げているのが見えた。Vサインをしている。いや違う、Vサインじゃない!
 「うぐぅうぅ…。」
 けっこう大きな声を漏らしてしまった。だって。
 口で蕾、左手で谷間を責められながら、右手の指二本を捻じ込まれ、合わせて三点同時に攻撃されているのだから。
 「やめ…あはうぅ…ダメだってば…。」
 その時、湯船を挟んで向かい側に居るオバサンの一人がこっちをチラリと見た。私が漏らした声が聞こえてしまったのだろうか。
 「なあ、窓のとこ行かへん?せっかくのガラス張りやで。」
 「イヤや、外から見られてまうやん。」
 「見いひんわ、ババアの裸なんか。」
 「なんでやねん!二十歳が三人やで?」
 「一人で二十歳が三人な。あーっはっはっはあっ。」
 「はあーっはっはっは!」
 「よゆわんわ。」
 ザバア、ザバア。
 彼女らがこっちに来る。ルリカちゃんは浮いてこない。それに私は…彼女をどけるつもりはない。
 ザバア、ザバア。
 見られる、バレる!
 そう思うと私の下腹部はさらに一段と熱くなり、ジーンジーンと広がっていく悦楽が全身に満ち、いかなる行動も不可能なほどの甘美な痺れが私を縛り上げた。
 「う、うう、ううぅっ!」
 オバチャンたちはもう目前に迫っている。それなのに私は、ついさっき知り合ったばかりの何者かも分からない女の子の執拗な責めを受け入れ続けている。避けようともしないで。
 「…っ!」
 もはや声も出ない。
 足が、腰が、肩が震えてきた。両手をギュっと握りしめてもそれは止められなかった。
 グアァっと何かが下腹部から湧き上がってきた。
 来る、来る、来る来る来るぅ!
 あはぁあぁあぁぁぁ………。
 …心地よい温かさの温泉の湯に浸かりながら迎えたその瞬間は私を最高に脱力させ、恍惚の境地へと導いてくれた。
 お湯を掻き分けて歩いてきたオバサンたちは、私の左右に展開する形で窓にへばりついた。
 ザバァアァ。
 ルリカちゃんが浮上した。オバサンの一人が彼女の方を見た。
 「どう?私、潜水うまいでしょ?」
 オバサンは窓の方に向き直った。
 「ええ、すごく。すごく…上手ね。」
 ルリカちゃんはにっこり微笑んだ。
 「きれいやなあ、心が洗われるわ。」
 「アンタの心なんか漂白剤と殺虫剤かけたかてきれいになんかなるかいな、アホ。」
 「えらい言われようやな。」
 「あーっはっはっはあ!」
 「ひーっひっひっひい!」


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