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《夏休みは始まった》
【鬼畜 官能小説】

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〈屠られる幼畜〉-3

『麻衣お姉ちゃん、本当に露天風呂に行ってるのかな?ぜんぜん“別の部屋”に行ってるんじゃないの?』

「さ…さっきっから何なのよ…?ここは女子の…脱衣場……キャッ!?」

『この篭に浴衣は入ってませんなあ?こっちの篭は……ムフフフッ…全部“空っぽ”とはこれ如何に?』


オヤジは脱衣場の篭を棚から引き落とし、その篭を足で蹴った。
全ての篭は落とされたが、その何れにも麻衣の浴衣は入っておらず、つまりは麻衣は露天風呂には入っていない……今にも涙が溢れそうになった里奈は、ジリジリと迫ってくるオヤジ達にガタガタと怯えていた……。


『ここにいるオジサン達はね、里奈ちゃんを一目見て全員“ビビビっ”て直感しちゃったんだよ?『里奈ちゃんが大好きだ』って』

『オジサンが若い娘に告白したら可笑しいかな?でも恋愛に積極的な里奈ちゃんなら解ってくれるよねえ?』

(ッ…!!!)


あの部屋の中での会話の内容までも、このオヤジ達は知っている……もはや盗聴か盗撮が行われていたのは疑いようがなく、今になって天井の化粧板の不自然さに気づくも、もう遅かった……。


『オジサンはねえ、里奈ちゃんみたいな小さな女の子が大好きなんだ……ウヒヒヒ!』

「ひゃあッ!?ま…麻衣さ……あぷぷぷぅッ!?」

『静かにしよ?二階のお友達が“気づいちゃう”じゃないか……』



襲われた……この危機は現実のものだと突きつけるように、里奈の視界は杢目板の張られた天井に向き、もの凄い勢いでその景色は流れていった……。


『軽い軽い。これは運ぶにも楽で良いですねえ』

『では話した通り、〈駿馬の間〉をお借りしますよ』


チラリと視界の隅に、フロントスタッフの中原の顔が見えた……里奈はこの男性客の狼藉を止めてもらうよう、そして助けてもらうよう叫ぼうとした……。


『ささ、そのままお静かなまま駿馬の間へ……』

(!!!!)


この旅館のスタッフ全員が犯罪者だった……中原も、そして女将も……恐怖が絶望に変わるのに然程時間は必要なく、里奈は用意されていた専用の凌辱部屋へと連れ去られた……。





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