朝食-3
朝食を取りながら
ちづるは夢の話をする。
夢で、タクミに言われた言葉は
不思議と細かく思い出す事が出来た。
介護をさせたくないという話から
20年経って離婚をしたかったら
してもいい、とタクミに言われた事。
最初は言いにくそうに
話していたが、
なんとかタクミに伝える事が出来た。
ちづるが
話し終わり、言う。
「まぁ、 、、 うん。
以上 デス。 」
「、 、 、 、 、、。」
「 ? 」
あれ? もっと
笑うと思ったのに、 、、、
「 、 、 、、、。」
「 ? 、 、、、。」
不機嫌
に
なった よーな、 、、、。
2人は、
もうほとんど食事は取り終わっていた。
ちづるは
コーヒーに手を伸ばし
静かにそれを飲む。
タクミが言う。
「 さっ ぶい。」
「 ぇ? 、 、、そう?
今日は長袖のが 」
「気温の話じゃなく。」
「 ぇ? 、 、、? 」
「20年経ったら離婚していい、とか。
俺のセリフが寒いんですけど。 」
「 ぇ? 、 、、 でも、
私は、嬉しかったんだよ?
まぁ、もちろん夢だけど、、。
つまり、ね?
私が介護させたくない って
気持ちがあるのを、
タクミ君は汲んでくれて。
それで、 」
「それはさっき聞いたよ。
それでも寒い、って思ったの。」
「ぇーー? どこが? 」
「だいたいね、年が離れてようと
近かろうと、
お互い年は取るんだから
介護なんてするのが
当たり前でしょ? 」
「 、! 、 、、まぁ
ん、。
そう言われると 確かに、、」
「だいたい俺。
介護っぽい事ならもうしてるよ?
「え? 」
「寝てる人に
パジャマ着せるのってね、
ちょっとコツがいるんだよ?
『はい、お尻あげて〜』
って声かけて、
介護される人にも
ちょっと協力してもらう、、
みたいな?
ぁーー、、。そろそろ本当に
オムツも用意しなきゃね。
そういえば俺。
付き合った女の人で
おねしょする人は始めてかも。 」
「 ! 、 、、、、 っ 」
「、 、 、 、、、。」
「 、 、 、、おねしょは
してない。 」
「 、 、、いやーーー。
どーだろーね。
前に?
ちづちゃん家で、だっけ。
やっちゃってたよね。
あれは完全アウトでしょー。」
「! あれは、、違うよ!
だって、前の日に 」
「だいたいねぇ。
ちづちゃんはちょっと、、。
結婚に対しての考え方
軽いと思う。 」
「、ぇ?」
「、 、、、、。
なんかあったら、すぐ、、
別れればいいって、思ってない?」
「! 、 、、そんな 」
「、 、 、、、。」
「、 、 、 、 、 」
「 結婚は普通、
一生に1度のもの。
最初にこれが前提にあるのが
普通だと思うけど? 」
「 っ 、、、、。
タクミ君には
まだ、、分かんないんだよ。」
「 ? 何が? 」
「 っ 、、 結婚の
大変さが。 」
「 ! 、 、、 」
「、 、 、 、 、」
「 、 、 、、 ふ っふふ 」
「 、、、、なんで笑うの? 」
「 ぃ やーーー。
別に? ふふ 」
「 、 、 、 、 。」
なんか
分かんないけど
馬鹿にされてる
「 ふふ
っ 、、 大変だった? 」
「 ! 、 、 、、
、、、、大変だったよ。」
「へ〜〜〜〜 ぇ。 そお。」
「 っ 、 、 、、
なんか 〜っ 」
負けた 感じ
「んーーー? 」
「なんか 〜〜 っ
もう、、、あれだよ 、、。」
「なぁ〜〜に〜〜〜〜?
ちぃーちゃん 」
「 〜っ 終わったから
洗う、、、、。 」
「んっ? 」
「お皿、、、。 」