予感-3
タクミはご飯を食べながら
テーブルの上のリモコンを持つと
テレビをつける。
キッチンでご飯を食べながら
隣の部屋のテレビを
2人はしばらく観ていた。
バラエティー番組を観ながら
タクミが呟く。
「健、、別れたみたい。」
「 え?」
「、、、彼女と。」
「 ! そうなんだ、、。
あの、昔合コンで
知り合った彼女だよね?」
「そーそー、、。
名前は、、確か、、、
ぁ。 直美ちゃんだ 」
「 そっか〜。
まぁ、、うん。
まだ若いし、色々あるよね。」
「、、、、。
気性が荒いって健、
前にも言ってたから、、、。
自由になりたかったのかも。 」
「 そっ か〜。」
「、、、、うん。」
「 でも、これからいっぱい
出会いとかありそうだよね。」
「 、 、、、。」
「健君は優しそうだし、
すぐに彼女出来そうだよね。」
「、 、、、、。 」
「 ? 」
タクミが
沈んだような顔をしている。
ちづるは、そんなタクミを
少し心配するように
顔を覗きこむ。
タクミが呟く。
「俺も、、、、。
いっぱいあると思う?」
「 ぇ?」
「、、、出会い。」
「 ? 、、 ? 」
ちづるは
タクミが何を言いたいのか
考える。
分からないまま、答える。
「 ? 、ぅん
専門も、、あるし 、、。
これからまだまだ、
あると思うなぁ。
ぁ、新しいバイトは?
居酒屋の、、。
年が近い人多い? 」
「、、、。 うん。 多い。」
「そっか。
年が近い人多いと楽しいよね?
話も合うし
「ちづちゃんは?」
、 、、 ぇ? 」
「職場。
年近い人、、多いから楽しい?」
「ぇ? まぁ、、、うん。 」
「、 、 、、そう。」
「 、、? 、
うちは、、、
夜は大学生の
バイトの子とかが多いけど。
お昼は
主婦の人がメイン、、かな。 」
「 うん。
そんな感じだったね。」
「、? 、、うん、、。 」
2人はなんとなく黙り
再びテレビを観ながら
ご飯を食べた。