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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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予感-2

3時間ほど
4人はカラオケを楽しんだ後
解散してタクミは家に戻った。

自分の部屋でベッドに座り
テレビをつける。

ぼんやりと
背中を少し丸めて
バラエティー番組を眺める。

「、 、 、 、、、。」


 『 ちづるー。
    今日何食う? 』



 『 早くしろよ。 
    オーダーくるだろ。』 




「、 、 、、。
   まぁ、別に、、、
 、 、 、 、 、、、。 」




タクミは静かに呟く。
しばらくするとカバンの中の
スマホが鳴る。

ベッドの上に無造作に置いた
カバンからスマホを取り出して
見ると、ちづるからラインで
メッセージが入った。

【今日はご来店ありがとう!
 (*^O^*)
 びっくりしちゃった〜
 えびドリア美味しかった?
   今から向かうね♪  】



「、 、 、、、。」


タクミは、
【了解】のスタンプだけ送ると
ベッドの上で横になる。

腕を目にあてて、
大きなため息をついた。

夜の7時頃、
タクミの家のインターホンが鳴る。

ベットの上で
横になっていたタクミは
その音にハッとした。

少し眠ってしまったようだ。

ぼんやり天井を眺めた後、
むくりと起き上がり部屋を出て
玄関のドアを開ける。

ドアを開けると、
おだんご頭で
ブルーのTシャツを着たちづるが
タクミを見てニコッと笑う。

「 さっきは
 ご来店ありがとうございました〜」


「、 、、、うん。」


「 あれ? 寝てた?」


「んーー?? うん 、 」


「遅くなっちゃってゴメンね?
 ちょっと団体のお客さん、
   入っちゃって 、、、 」


ちづるが話ながら、
2人はキッチンに向かう。

ちづるは手に
ビニール袋を持っていて
キッチンでごそごそと袋の
中身を出しながら夕飯の準備をする。

タクミは2人掛けテーブルの
イスに座り、少しボーっとして
ちづるの話を聞いていた。

ちづるは「お弁当にしちゃった」
と言いながらご飯をレンジで
温め、作業をしながら話す。



「健くん、髪の毛の色
 また明るくなってたよね?」


「んーー? そーだねぇ〜」


「でも、似合ってた。」


「そーぉー? 
 まぁ、似合ってはいたけど。
  なんかチャラくない?  」


「 ぇーー? ふふっ 、、
 でも、なんか、、
  かっこよかったかも。 」


「、、、。へーー。

 チャラ男のが、好みとか?」


「 、ぇ? 、、私? 」


「うん。」


「好みじゃないよ〜!
 、、って、ううん !
 健くんが
好みじゃないって事じゃなくてね? 
 健くんは、、、
   似合ってたから。
 まぁ、、うん、、
  確かに軽そうな?
   感じにはなってたけど、、。
 でも悪い意味じゃないよ?   」

「はーーい。いただきます。」




「、! 、、、。
   
   いただき ます 。 」 


いつの間にか
夕飯の仕度は出来ていた。

タクミは仏頂面でそう言うと、
黙々と食べ始める。

ちづるもタクミの様子を見て
静かに食べ始めた。


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