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母子相姦のある風景
【母子相姦 官能小説】

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友人宅-2

買ってきたとはいえ、全員で楽しむわけにはいかないからみんなで一通り回し読みした。
それから加藤の本棚の湘南爆走族の単行本の横に普通に並べるってボケをして、また笑った。
引き出しやベッドの下に隠すのが当たり前だったから、そんな事が面白かったんだよ。
もうそん時には日付が変わってた。
一応用意してくれてる布団もあるし、もう寝ようかって横になった。
部屋を暗くすると、急にみんな静かになった。
修学旅行とかと違って、あんまり騒いだら悪いって感覚もあったと思う。
あ、真面目に寝るんだなって思って俺も黙っている内に本当に意識が落ちて行った。

ふと夜中に目が覚めた。
みんなの鼾が聞こえてくる。
トイレに行こうと起き上がって、そっと襖を開けて階段を下りて行った。
まだ深夜の家の中がちょっと怖いような感覚があったから、ちょっとドキドキした。
さっきは気づかなかったけど、人の家特有の慣れない匂いも感じる。
廊下をそっと足音を忍ばせて トイレに立つと、明かりが隙間から漏れていた。
「〇〇か?」
中からちょっと慌てたような加藤の声がした。
〇〇は一緒に泊まった友達の名前だ。
「違うよ、俺。△△」。
「トイレ?ちょっと待って…一旦部屋に戻ってて」
加藤はそう言った。
面倒くせぇなと思ったけど、音を聞かれたくないなんて随分デリケートな奴だなって思った。
「分かったわ」
そう言って俺は今来た廊下を戻って階段を上った。
トイレの中でゴソゴソと物音がした。

それから部屋で待ってると加藤が階段を上がってくる足音が聞こえてきた。
静かに襖が開けると、布団の上で座ってる俺に声をかけてくる。
「いいぞ。悪かったな」
いちいち謝らなくてもいいような事だけど 、と思いながら頷いて立ち上がった。
加藤の家のトイレは洋式だった。
プレステといいトイレといい、ついでに言うと電話もコードレスでFAX付きだったから加藤ん家は俺ん家と違って全部今風だなって思った。

用を足して部屋に戻ろうとしたら途中にある台所から気配を感じた。
何の気も無しに暖簾の隙間からちらと覗くと、人影が見える。
加藤のお母さんだった。
「あ、ども。お邪魔してます」
飲み物とお菓子を出してもらって以来、数時間ぶりだったけど一応軽く頭を下げる。
「あ、ううん、それくらいいいのよ」
俺に声を掛けられたのが意外だったみたいで、ちょっと慌てた様子だった。
薄暗い台所だから表情は見えなかったけれど、軽く手を振るのが仕草で分かる。
それじゃあと言ってもう一度階段を上がり始めた時、おばさんは何をしてたんだろって思った。
夜中に起きてトイレに行こうとしたら誰かが入ってるのが分かって、台所で時間を潰してた…そんなとこか。

「おぉ…戻ったか」
部屋に戻ると、上半身を起こした加藤が軽く声をかけてきた。
「あぁ、うん」
何で俺が戻ってくるのを待ってたんだろう。
まあ、いいや。
布団に入って寝ようとすると、じきに加藤も横になるのが気配で分かった。

次に俺が加藤の家に行ったのはそれから何年も経ってからだった。
交通事故死した加藤のお通夜に出た日だった。
あの日、一緒に泊まりに行った友達も全員来ていた。
みんな社会人になってて近況の話はしても、誰も加藤の話をしなかった。
出来なかった。
何年か振りに見た加藤のお母さんはまだ若かった。
俺らが挨拶していつか泊まりに来た時のお礼をすると、おばさんも思い出したらしい。
「今日は来てくれてありがとう…あの子も喜んでると思うわ」
そう言って無理に微笑んでくれた。
でも加藤だけいなくなってしまった現実を思い出させてしまったかと思って、ちょっとだけ気まずかった。
その時におばさんの目の下の窪みに気づいていつか見た時よりちょっとだけ年を取ったなと思った。
祭壇で笑う加藤の黒い縁取りの写真は社会人になってから撮影したものらしい。
だけど、その写真はいつか見た彼の面影が色濃く残るものだった。
当たり前だけど、働きだしてからは高校の時と違って茶髪もピアスももう止めてたみたいだ。

お通夜の始まる前、おばさんは加藤の部屋を見てもいいと言ってくれた。
10年近く時を経た加藤の部屋は昔と変わってないように見える。
高校を出て働きだした加藤はその時に実家を出ていて、この部屋で暮らしてたのは学生時代までだったらしい。
だからか、加藤の部屋の配置はほとんど記憶の中とほとんど変わらない。
ゲームをしたテレビの位置も、ビデオデッキも本棚も、机も椅子もスタンドも。
ただ一緒に買いに行ったエロ本は本棚に見当たらなかった。
捨ててしまったんだろうか。
それとも実家を出る時に持っていたんだろうか。
形見に何か、というので部屋にあるあいつのモノをもらえる事になった。
「残してもどうせ処分してしまう物だから…」
寂しそうにいうおばさんの言葉に俺らは曖昧に頷く事しか出来なかった。

ずっと後になって思ったり、分かったりする事ってある。
ガキだった頃には想像もしなかった事が、大人になると当然のように発想出来るように。
たとえば加藤ん家に泊まる時、母相手の家を考えて夕飯や風呂を済ませてった事だってそうだ。
人の気持ちや相手の都合を考えれば、何でも好きなように振舞ったり話したりする事は出来なくなる。
おばさんには最後まで聞けなかった。
いつか泊まりに来た日の夜、たぶん加藤とおばさんはトイレでヤッてたんじゃないか。
だからあの時、加藤とおばさんの態度はちょっとおかしかったんじゃないか。
俺の想像に過ぎないけれど、きっとそうだったんだろうって今は確信してる。
加藤のお通夜の後で久しぶりに俺は実家に泊まっていって、数年ぶりに母親とヤッた。



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