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母子相姦のある風景
【母子相姦 官能小説】

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市営グラウンド-1

 窓の外には秋天が広がってた。
子供たちの声が聞こえてくる。
時折響く金属音、たまに革の鞭のような乾いた音、歓声。
そしてリズムを付けたチャント。
近隣の少年野球チームが集まって大会をしている。
優勝すれば新聞社が主催する県の大きな大会に行けるからだ。

 遠い昔は僕も選手として出た。
いや、あの時はベンチに座って見てただけだ。
ウチのチームは弱かった。
選手も10人台前半で、近隣で一番人数が少なかった。
それでも僕は補欠だった。
たまに試合に使われる時はどうでもいいような練習試合だけで、その内に練習も行かなくなった。
 監督・コーチに辞める挨拶もしなかった。
それは今は良くないと思うけど、その時は使ってもらえないのが気に入らなかった。
練習したいんじゃなくて、試合がしたいんだって。
試合のための練習だっていうのは分かるんだけど、下手くそなガキにその理屈は頭では分かっても心では納得できなかった。
早い話、すごくつまらなかったんだ。
なんていおうと練習ばかりで試合に出れなければ野球をやってたなんて言わない。
それだけは今も思ってる。

 あの頃、よく練習した市営グラウンドの近くにはプールや体育館といったスポーツ系の公共施設が幾つも並んでた。
広い公園も併設されてて、子供を遊ばせる親子連れの姿も多い。
辞めてから野球は行かなくなったけど、プールにはたまに行った。
 そういう時、グラウンドでボールを追いかけている子供たちを見ると、何だか気まずくて足早に通り抜けた。
自分が逃げたって自覚があったからだ。

 カァン。
バットから響く金属音を聞いてると、試合の水準がだいたい想像が付く。
ジャストミートしたら短いキィン!
つまったり擦ったら低いコォン。
フライを上げたら甲高いカァン。
低い音と甲高い音ばかりでバッティングの上手くないバッターばかりだな。

 そんな事を思う。
弱小チームで落ちこぼれだった自分の実力を棚に上げて。
少年野球のピッチャーは肘に負担のかかる変化球を投げる事が禁じられてる。
緩急とコースで投げるピッチャーの球をバットでボールを捉えて強く叩くことが出来るかはセンスと振り込みが大きくモノを言う。
反応速度や技術がモノをいうのはもうちょっと上のレベルや世代じゃないか。
偉そうだけど、何となくそう思う。



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