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《夏休みは始まった》
【鬼畜 官能小説】

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〈破断される鶴翼〉-5




『ちょっと質問イイかなあ?あのさ、こういうのも“半ケツ”って言うのかな?』

『くう〜ッ!このパンティの食い込みっぷりが堪んねえや!これなら言っちゃってもイイんじゃねえか?』

『しっかしエロいパンティ穿いてんなあ?ケツがデカいクセに布面積は小せえし、脇なんか紐になってるぜえ?』

(離してッ!?は、離しッ…!!??嫌あぁぁあぁッ!?)



麻衣を半ケツにさせた男は、曝された尻の肌を撫でながら指先を滑り下ろし、股布の一点を指し示してコリコリと擽りだした。
絶対に死守せねばならない局部への接触に、麻衣は火が着いたように喚き散らし、狂ったように左足を振り回して男を蹴り続けた。


『おい、女が“悦ぶ所”を触ってやってんのに、なんで俺は蹴られるんだ?なんか悪いコトしてっかなあ?』

『オメー女のコト何も知らねえんだな。いきなりオマンコなんか行っちゃったら〈怒る〉に決まってるぜ?』

『そうそう。女の子には《順番》ってもんがあるんだ。それをすっ飛ばすとか紳士の風上にもおけねえよ』


いきなり麻衣の前髪は掴まれた。
劣勢一方で涙を堪えられない瞳に映るのは、憎らしくも恐ろしい男の笑顔であった。


(や…やめて…ッ…やめてよ嫌あぁッ!!)


捩じ込まれた手拭いから飛び出ている唇……男は麻衣の前髪と顎を掴んで避けられなくした後、ゆっくりと顔を近づけて唇に吸い付いた……。


『お〜!思いっきり優しいキスしてんじゃねえか。それなら気持ちも昂るだろ、ヘッヘヘヘ〜』

『こうやってキスしてやりゃあ女の子は“ヤル気”になるんだよ。ん?麻衣、嬉しいか?チュッ…綺麗だよ、麻衣…チュッ!ブチュッ!』

「んぐ〜〜ッ!!う…んうぅッ!!んぐぐッ!!」


望まない異性からの柔らかな口付けは、醜い軟体動物を擦り付けられているような猛烈な嫌悪に満ちていた。
一頻り接吻を行った男は満足したのか次の男と入れ代わり、そしてまた次の男が麻衣の唇にしゃぶりついては恍惚の溜め息を漏らす。

……と、麻衣は頭頂部や側頭部に違和感を感じた……いや、それは違和感などではなく、はっきりとした痛みとなって感じられるようになっていった……。




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