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Halloween 〜Trick or cosplay〜
【制服 官能小説】

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第1章 出会い-5

貴之はこんなに見ず知らずの人といきなり仲良くなったり、バカ騒ぎなどした事はない。しかし今は楽しくて仕方ない。しかもユウナやラムのコスをしている女の子の衣装は露出が高めであった。雰囲気にしろ胸元にしろ、貴之の全てのテンションは上がりっぱなしであった。

そんな時である。たくさんの参加者が誰かに群がっているのが見えた。あまりの人だかりにそれが男なのか女なのかも分からなかった。しかし男達が夢中で写メを撮っている所を見るときっと女なのだろうと言う推測はついた。一体どんな子なのかと言う気持ちと、一応自分も今はみんなから注目されていると言うプライドからその人物をその目で確認したくなった。

貴之はその人だかりに紛れて行く。隙間を見て体を入れ込んで見ると、前後左右の人達に揉みくしゃになり、まるでシュレッダーに引き込まれるかのように吸い込まれて行った。もう自分ではどうしようもなかった。流れるままに流され、そのうちフッと人的な圧が消え地面に倒れこんだ。

「大丈夫??」
目の前にいた女性から声をかけられた。貴之は転んだ地面からゆっくりと顔を上げて行く。紫のハイヒール、絶対領域を作り出すピンクのニーハイ、そしてミニスカートから白いパンティが見えた。さらに視線を上げると深紫とピンク基調の萌え系魔女の衣装。胸元は柔らかそうなオッパイの膨らみが作り出す谷間にドキッとする。そして心配そうに覗き込む女性はエッチな衣装とギャップのある清楚な美少女系の可愛い顔立ちをしていた。

「あ…、あ…」
上がり切ったテンションも酔いも一気に覚めてしまうぐらいの衝撃的な可愛さに貴之は見とれてしまった。体がドキドキするのは酒によるものでは無い。ハートが激しく揺れていたのであった。

「怪我はない?大丈夫?立てる?」
女性に手を差し伸べられ立った貴之だが、自分が立った事すら気付かぬぐらいの鮮烈なトキメキを感じた。魔女と言うより天使に見える。周りの景色など彼女から放たれる眩しい光にぼやけて見えていた。貴之はすでにこの女性に恋をしてしまったのかも知れない。貴之の世界にはこの時確実に彼女しか存在していなかった。

「大丈夫?池崎君?ンフッ」
女性が悪戯っぽい笑顔で見つめてくる。
「だ、だいじょうぶ…です…」
すっかり素に戻っていた。もし芸人だったなら完全に死んでいた所だ。ギャグの一つも思い浮かばなかった。

「いーねー、君♪私、サンシャイン池崎大好きなの♪」
「は、はぁ…」
「ジャスティス♪」
女性が貴之に向かいポーズを撮ると、ギャラリーはここぞとばかりに写メを撮り始めた。再び熱を帯び我こそはと写メを撮るギャラリーらに押し出されるかのようにすぐに貴之は輪の外へ追い出されてしまった。貴之は未だボーッとしながらその人だかりを見つめる事しか出来なかった。


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