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Halloween 〜Trick or cosplay〜
【制服 官能小説】

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第1章 出会い-6

「おい、大丈夫か??」
智洋が心配そうに貴之に手を差し伸べた。
「あ、ああ…」
すっかり素に戻ってしまった貴之。頭の中にはもはや彼女の事で頭がいっぱいであった。

「どうしたのよ、またジャスティスやってよ!」
ユウナのコスプレをして今まで一緒に騒いでいた野口麻里奈と言う子が腕を引き言って来た。貴之はあの女性に目を奪われた事を隠すかのように強引にテンションを上げる。
「ご、ごめん…、く、空前絶後のぉ…!」
智洋と麻里奈、そしてラムのコスをしている麻里奈の友達の佐藤未央と声を合わせてジャスティスポーズを取った。

それから1時間半、みんなで盛り上がったが、頭の中はさっきの女性の事で頭がいっぱいであった。大いに盛り上がったハロウィンパーティーはいよいよ結果発表を残すのみであった。

「ではみなさんに投票いただいた集計が終わりました!結果発表を行います!」
みんな自分ではないかと楽しみに発表を聞いていた。

「まず5位から3位までの発表です!5位、ユウナコスをした野口麻里奈さん!4位、セクシーナースのコスをした南原恵里奈さん!3位、SMボンテージのコスをした本山春香さん!」
近くにいた麻里奈は飛び上がって喜んでいた。壇上に上がりそれぞれが喜びの言葉を口にして景品を貰った。
「それでは第2位の発表です!第2位は、サンシャイン池崎のコスをした門倉貴之さん!」
貴之は目を丸くして驚いた。
「お、俺!?」
智洋らからは凄い凄いと体を叩かれ祝福を受けた。戸惑いながらも壇上に上がりコメントをしたが、何を言ったのか覚えていないぐらいに舞い上がっていた。壇上に残ったまま第1位の発表が行われた。

「ではいよいよ今年の優勝者の発表です!栄えある優勝者は、小悪魔魔女のコスをした神崎似衣奈さんです!」
会場は割れんばかりの歓声が沸き起こる。まるで花道を歩くかのように歩いて来た彼女が壇上に上がる。貴之はまたポーッと彼女を見つめてしまった。
(神崎似衣奈さんか…)
似衣奈が隣に立ち喜びのコメントを口にする中、貴之はついつい横目で似衣をチラチラ見てしまう。微かに香る香水の匂いもいい匂いだ。別な意味で酔いそうであった。

「ありがとうございました。では最後に一緒にジャスティスポーズをしましょうか!」
司会者がそう言うと、似衣奈がニコッと笑い目を合わせた。
「せーの、ジャスティス!」
貴之は訳も分からずポーズを取る。みんなが写メを撮っていた。まるで有名人になったかのようだ。写真撮影タイムが終わると司会者が締め括りハロウィンパーティーは終了した。

「また来年ここで会おうね♪」
似衣奈はそう言って握手を求めて来た。その柔らかい手に手汗をつけてしまったであろう貴之は、壇上から降りていく似衣奈に何も言えず後ろ姿を見つめていただけであった。

(神崎似衣奈さん…)
来年のハロウィンパーティーまで、自分は似衣奈に会わずに耐えられるのか…、これほどまでに自分の事を虜にした似衣奈が頭から離せる自信が全くなかった。また会いたい、すぐに会いたい…、そう思いながら似衣奈が人混みの中に消えていく背中をずっと見つめていた。

これが貴之と似衣奈の出会いであった。


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