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母の仕事
【母子相姦 官能小説】

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母の仕事-3


陶子に言われた通り九時過ぎまで漫画喫茶で過ごした悟は夜の町を再び家路へと歩き出した。
わかっていてもどうしても胸が重ったるくなる。
陶子の仕事の事を知るようになってから陶子は悟に仕事の痕跡を感じさせないように気をつけるようになっていた。
九時過ぎということはおそらく実際の「仕事」は八時過ぎでそれから片づけるのだろう。
だから悟が家に帰ってくると玄関にも廊下にも台所にも、芳香剤の香りが漂っていた。
それが悟には悲しい事のように思えた。
顔を合わせた母は何でもない顔をして「おかえりなさい」と言ってくれますけれど、どことなく後ろめたそうな疲れたような影のある表情を見て、悟はなんともいえない悲しい思いを感じてしまうのだ。
何より悲しいのは陶子からも石鹸の良い香りがしていることだった。
それは母の仕事の全てを物語っている事で、悟は陶子の洗い髪の香りを嗅ぐたびに堪えられないほどの重い何かが悟の胸にぶらさがってきた。
その重さはあまりに大きく、悟の、そして陶子の胸の隙間を押しつぶしてしまいそうだった。
やがて二人の心をはみ出すほどに膨れ上がったその何かは藤谷家中に飽和すると、家の中には何とも言えない陰鬱な空気に満たされた。
こうして悟は母陶子の仕事を嫌々ながらも生活のため認めることになった。
しかし、悟にとって母親が男相手に売春行為をしているという屈辱的な思いはどうしても受け入れられなかった。
だから、というべきかもしれない。
悟は今まで以上に友達と打ち解ける事が出来ず、また人に自分に対して踏み込まれるのをひどく嫌うようになっていった。

「どうかしたの?最近前にも増して考え込む事が多いけど…大丈夫?」
心配そうに悟の顔をまじまじと見つめてくる少年。
授業の合間のわずかな休み時間のひととき。
彼は悟の唯一と言っていい友人である憲太だった。
中学校の時からそうだったが、周囲との壁を作りがちな悟を心配してか他に友人もいるのにあれこれと話しかけてくれる。
「いや…別に」
「そう?…ならいいけどさ」
いくら仲が良くても悟の母親の仕事の事は憲太にも話してはいない。
もし話したとしても憲太はそれを言いふらすようなことは決してしないだろう。
しかし、かといって気楽に話せるようなことも出来るはずもなかった。
「大丈夫だって。ありがとう」

(九時までっていうのは…ずいぶん遅いな)
陶子の「仕事」はたいてい午前中から夕方にかけてだった。
だから夕方になって悟の携帯に陶子からメールが入ってくる時はたいてい「急な」仕事によって帰りに時間を潰してくるよう伝えてくる時だった。
思えば悟は陶子の仕事内容は理解していても実態はまったく知らなかった。
彼女がどうやって「仕事」をとっているのか、それはどれくらいの頻度で、そして何人としているのかも、その客達のことも、悟は何も知らなかった。
そんな事知りたくもなかった。

広い広いネットの海。
17歳の悟にとっては物心ついた時からネットは馴染み深いものだった。
いつものように漫画喫茶のパソコンからニュースサイトを、そしてちょくちょく覗いているいきつけのサイトを、その中でも特に親しいサイトの掲示板にはいくつかの書き込みをしていた。
ふと悟は先日駅前で大きな工事が始まった事を思い出した。
その建物は有名な百貨店の系列で、寂れた駅前再開発に絡んで大規模な商業ビルを建てようとしていた。
中のテナントには家電屋も入り、悟もそのオープン記念に特別価格で発売されるアイポッドを狙っていたのだ。
いつオープンだったかな?
キーボードを叩き、その会社のお知らせのタブから近日openの都筑店を開く。
あぁ、まだ先かと思ってたけど開店までもう一カ月を切っているんだな…。
それを確認してウィンドウを閉じようとしたら、都筑店からリンクが貼られておりそこから悟の住んでいる都筑の区役所に飛んだ。
自分が住んでいる町関連のサイトというのは案外見ないもので、なんとなく新鮮な気持ちになった悟は改めてヤフーで自分の住んでいる「神奈川県都筑区 富士見が丘」と打って検索をかけてみる。
見慣れた町の商店を紹介するサイト、同じ地域に住んでいると思わしき人のブログ…知っている場所なだけに悟は一つ一つ見入ってしまっていった。
やがて悟はとある場違いとも思えるような紹介文のサイトに引っかかった。
「素人主婦の無修正映像を公開しているサイト「写真館百花繚乱」。画像は随時更新中! 不定期に公開を終了させて頂きます」
先ほどまでとはまったく違った明らかなアダルトサイトだった。
でも…なんでここにヒットしたんだろ?
何の気も無しに悟はサイトのウィンドウを開く。



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