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「母友 純子 38歳」
【熟女/人妻 官能小説】

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F剛志の逆襲-2

いかに不安であろうとそれを悟られてはならない。弱みを握られた事を認める事になるからだ。
あくまでも強気を通さなければいずれは男の要求を飲まざるを得なくなってしまう。
だから2通目のLINEをこちらから送るのは絶対に避けたかったが彼は何も言ってこない。
何も要求してこないのだ。彼の真意が分からずイラついた毎日を過ごしている。
当然考えることはそのことばかりで、ある意味1日中剛志の事が彼女の脳から離れないという事になる。

剛志にしてもあの素晴らしい女体を1日も早く貪りたいはずだがにらみ合いが続く。

そして剛志が仕掛けた。留守番電話のメッセージを利用したのだ。

「松井社長、大変です。人妻動画掲示板に奥様によく似た女性が投稿されています。URL・・・・・・・・・・・・・」
このメッセージを毎日残したのだ。これで純子はおちおち外出も出来なくなった。4日目堪らずLINEを送った。

「これ以上卑劣な行為を続けるならもう容赦はしないわ。離婚覚悟で訴えます。」
直ぐに返信が来た。モザなしの盗撮映像だ。メッセージは何もない。
純子が切望している脅迫の文言がないのだ。脅迫の証拠をつかみ盗撮動画の消去と交換するつもりだったのだ。
翌日やっと剛志から彼の要望を知る事が出来た。「純子さん、僕はあなたを愛してしまいました。
母の友人であり人妻のあなたを好きになる事は許される事ではありません。でも愛してしまったんです。
その自分の気持ちをどうしても抑える事が出来ません。少しの時間でもあなたの傍にいたいのです。
どうか以前の様に僕と食事を共にして頂けないでしょうか?」
(だめだ。これじゃ駄目なのよ。金銭の要求かセックスの強要かそれに類する要求が欲しいのよ。)
「お食事だけでいいの?」誘いをかけてみた。「おお〜会って頂けますか。以前ご一緒したワシントンホテルの
ロビーでお待ちしております。じゃ、明日午後7時に。有難う、感激です。」


翌日は早い目にシャワーも美容院も済ませ鏡の前でコーディネイトに腐心する純子の姿があった。
絶対に会わないとまで決めていた相手に胸がときめき心が躍るのを抑える事が出来ないのだ。
昨日までは敵視し絶対に会わないと決めていたが一度は情を通じた相手だ。
しかもその時、生まれて初めてとろける様な快感を与えてくれた男だ。
会わないと決めたのは再度抱かれてもう一度絶頂を与えられたらもう抜け出せないと感じたからだ。
でも今夜会わなくてはならない。口には出さないが彼が私を脅迫し何らかの要求をしてくるのは明らかだ。
「小娘じゃないのよ。私は成熟した大人の女よ。舐めた真似をすると許さないわよ。」
落ち着いた大人の装いで会うべきだと思った。ヘアーは活発な人妻の代名詞、栗色のショートボブだ。
シャネルのデニムパンツを夫の行きつけのテーラーに無理を言って手直しして貰ったものを着用した。
ヒップ90cmが入る9号を買ったがウエストがだぶついて不細工だったからだ。
ウエストからヒップ太もも中間まではピッタリとフィットしてセクシーだ。
それから下はルーズに広がってややワイドなパンツになっている。
以前、居酒屋で待ち合わせした時、七菜がいるにもかかわらず剛志が恥ずかしい程の賛辞を贈ってくれた物だ。
上はオーソドックスな白のVネックニットだ。
「よしっ」気合を入れてワシントンホテルに向かった。
ロビーでにこやかに微笑む剛志の姿を見つけた時、恋人と待ち合わせしていた20年前の感覚に戻っていた。
タキシード風の光沢のあるシルバーのスーツに身を固めた剛志がナイトのように思えた。
35階のスカイラウンジまで純子をエスコートしながら久しぶりの再会を喜こび感謝の言葉をも吐いた。
そこには脅迫する者とされる者といった悲壮感は微塵も感じられなかった。


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