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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』
【学園物 官能小説】

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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』act.0-5

「草野、何もらったの?課題は?ねぇ協力するからさぁ」
まだ自分の番が来ない水城は、草野に詰めより興味深げに質問した。
「んな、な、何でも無いって。ほら、飛鳥だって貰えば解るって」
真っ赤になりながら追い払う。渋々、水城は名簿順に並んだ。すると、入れ違い様に日立が戻って来た。
「日立!ねぇ、課題どんなのだった?草野、ケチだから教えてくれないのっ」
しかし、日立も顔を赤らめて草野と同じ答えを返すだけだった。
「つまんないのぉ」
しかし、数分後…。真っ赤になった水城がテーブルに戻るのは必然だった。
『課題:男性性器を身体全てで味わい、どこが一番絶頂を迎えやすいか調べよ』
そう、課題は女子も似た様なものだったのだ。


「せ、先生。これはセクハラです!」
全員に配り終えた頃合を見て、真っ赤になりながらクラス委員の藤塚 愛美(フジツカ メグミ)が発言した。
お下げ頭に紺色の縁の眼鏡。ちょっと堅いが信頼は厚く、模範的生徒だ。
全員、自分だけがこんなセクハラ課題を受けていたと思っていたので、この発言に目を丸くしている。
みんなの視線に真っ赤になりながら、正義感の強い彼女はその沈黙を破り、あまりにも常識と掛け離れた課題に異論をぶつけたのだ。
しかし…
「藤塚、だからお前は処女なんだよ。こんな面白い課題で、簡単に単位取れるんだぜ?俺は逆に感謝されたいくらいだね」
バッサリと一刀両断に大河内から反撃を受けてしまった。処女だと見破られ、顔を更に真っ赤にした藤塚は明らかに口ごもる。
全員が一瞬安堵する。
大河内の発言に、この淫らな課題が自分だけでは無いと確信したからだ。
しかし、同時に絶望が襲う。大河内の遊びに、まんまと自分達が乗せられてしまった事にやっと気付いたのだ。

歯向かう者がいないのを満足げに眺め、大河内は再び口を開いた。
「さて、紙袋には全員同じ物を入れておいた。コンドームとローションだ。」
静まり返る教室に、大河内の声が響く。頭の回転が良い彼らは、こんな横暴な課題なのに大河内に食って掛からない。半ば諦めた様子だ。
何故なら、ここで意見をしても内申書に響くだけで、自分には何もメリットが無いと自覚している。藤塚の二の舞いもごめんなのだ。

「こんな課題ごときで妊娠されても困るからな。避妊は怠るなよ。」
横暴な課題を出しておきながら、大河内は真面目に注意事項を説明している。
ローションは痛みを和らげる為だとか、口に入っても害は無いとか。案外几帳面な男だったりする。

窓から見える青い空に反比例し、教室内は既に紫色のオーラが滲み出ている。
性の経験が有る者は自分の課題と向き合い、恥ずかしがりながら眉をしかめている。しかし、性の経験が無い生徒は真っ赤になり、深い溜め息をつくばかり。

「じゃ、そーゆー事でしっかり協力して、バッチリ素晴らしいレポートを提出してくれよ」
大河内は満面の笑みを浮かべて親指を突き立てた。

大河内のゲームが開始された。彼の性欲を満たす為だけのゲーム。
15人の生徒達の淫らな実験レポートを、考えただけで笑いが込み上げて来る。

くくくくっ…

(壮絶な2週間の傍観者に…貴方もなっては如何かな?)

今高らかに幕は落とされたのだ―――



introduction.FIN


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