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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』
【学園物 官能小説】

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特進クラスの期末考査 『淫らな実験をレポートせよ』act.0-4

どっ、と教室内に笑いがおこる。大河内の手抜きは今に始まった事では無いからだ。
「やかましい。ったく、口の減らないガキ共が。とにかく、いつもと同様にこのメンツ以外には漏らすなよ」
「分かってますって。先生がラクしてるの、バレたら大変ッスからねっ」
今井が突っ込みを入れ、又もや笑いがおこる。しかし、先程の悪態とは別に満足げに微笑む大河内がいた。
「そうだ。バレたら大変だからな。他に広まった時点で全員赤点。分かってるよな?」
この決まりも前回のテストと同じらしい。誰かが他の生徒達に漏らした時点で全員赤点。
「大丈夫ですって。ねー。みんな!」
クラスの中で一番可愛い、島原 美樹(シマバラ ミキ)が同意を求める。
背が小さいのに大きい胸。クリッとした瞳が男子生徒の心を揺さぶる。クラスの小悪魔ちゃんだ。
他の生徒は、もちろんと言う様に盛り上がる。手を抜いて単位が取れるのだ。誰も文句を言わない。

にやりと細く笑む大河内。誰一人、事の大きさに気付いてはいなかった。試験日までの二週間が悪夢に変わるとは…誰一人考えていなかった……。


「じゃあ、名簿順に課題を渡す。…今井」
「は〜いッ」
ヘラヘラと笑いながら今井が前にでる。後ろには、次々と名簿順になる様に生徒が並んだ。
大河内はテーブルの上から徐に、レポート用紙と小さな紙袋を手渡した。
「今井、他の科目をカバーする為にも頑張れよ」
「もちろんッスよ」
他の科目が赤点ギリギリの今井は、化学だけが頼みの綱だ。余裕の表情で課題が書いてある、レポート用紙を開くと…
『課題:男性の前立腺はどのような刺激で快感を得るのか調べよ』
…一瞬、疑問符で頭がいっぱいになる。
今井は、目まぐるしく回転する頭を落ち着かせ、文章の意味を理解させようと頑張る。
別に今井が男女の事に疎い訳では無い。ただ…化学の試験課題だと、99.999%確信していたので思考が追いつかないのだ。
(えっと、つまり…男性の前立腺と言う事は…)
バッ…と大河内の顔を見るが、「それは冗談では無い」と笑顔で頷いている。
自分だけに与えられた課題だと思い、困惑と羞恥を覚え、今井は真っ赤になりながら席に戻った。

太刀川は目の前の今井の状態に、疑問を抱きながら名簿順の列に並ぶ。
まあ、難しい課題だったのかな…。そのくらいにしか思わなかった。
しかし、次に呼ばれた草野も課題にショックを受けている様子。草野の課題は…
『課題:女性の神秘を探れ。三つの穴から伝わる快感を比較せよ』
女性経験が有る彼は比較的、簡単な課題だ。しかし草野も今井と同じで、まさかこんな課題だとは信じられず、頭を抱えているのだ。
その次の清水も、瀬田も、そして太刀川自身も。みんな同じ様な態度で席に戻る。
自分だけがこんな課題を与えられたのかと困惑しているのだ。
しかも渡された紙袋には、この課題が嘘では無いとの確信的要素が入っている。

マジかよ…誰もが、そう呟いていた。


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