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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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話し合い-1

タクミは、早く話したい様子で
少しソワソワしている。

ちづるは
そんなタクミに気がつかず、
コーヒーをテーブルに運ぶ。

ちづるが言う。

「お弁当、温めるね。」

「え?  、、いや、
 先に、話したいんだけど。」

「 え? 」

   
    ? 

     話 ? 


「、、、朝。
  俺、言ってたでしょ?」

「、!  ぁーー うんっ 」


  そうだった  

     忘れてた  



「、、、。 忘れてたの?」


「 ! ぁー、、 ん、、
 ちょっと、、。
 お店が、忙しかったから、、」


「、、はぁ。
 とりあえず、、
    座ってください。 」


「、、、、  はい。」

ちづるは、
少し気まずい様子で座ろうとする。

なんとなくタクミの隣に座れず
床のカーペットに
体育座りをする。

テーブルを挟み、
対面して座っているタクミは
ソファーに座り腕を組んでいる。

ちづるをじっと見つめ、黙っている。


「、 、 、 、、、。」



「、 、、 ?   、 」


なんの話だろう、と考えながら
ちづるは思わず視線を下ろす。

自分の靴下を見る。

靴下から、1本の糸が出て
ほつれていた。

その糸を引っ張りながら
ポツリと呟く。

「 ぁーー、、、
 ほつれてる、、、。
    寿命かなぁ〜  」


「、 、 、、、。」


「、 、、、?
 ぁの、、それで、話って?」

「、、、。
   なんだと思う? 」


「、、、んーーー、、、
 なんだろう、、、。
 分かんない、、
   けど、、ちょっと  」


「ん?」


「、、不機嫌?」

「、、、、。
   さ〜〜
    どうでしょう 」


「、 、 、、、、。」


タクミは、
コーヒーに手を伸ばすと、
それを1口飲んで呟く。

「なーーんか、、
   何気にーー、、」

「 んっ? 」


「噛み合ってないっつーか。
 通じ合えて
  ないっつーーかーー、、、」


「 ぇ?  ?   ? 」


「 、、。 俺ら 」


「ぇ?   ?
  そんな事、ないよ? 」


「 、、え?」


「ん? 私達、でしょ?」


「うん。」

「通じ合えてると
   思うけど、、。」



「 、、、、、。 
    、 、、、 ほら。
 
 ほら ね?
  こういうズレだよ。 」

「 え?」


「だから。
 ちづちゃんは
通じ合えてると思ってんでしょ?」

「 ? うん。」


「俺は、思ってない の!」


「 ?   、、、? 」


「だから、ほら。
  こーゆーとこも。
 通じ合えてないじゃんっ!」


「 んーーー、、  と、。
    そっ  か 。
   ?  
 ぇーーと、、。
  、、、そんで、これは。
      なんの話だっけ? 」


「、 、、、、、 はぁっ 」


「 ?  、、 〜っ 」


ちづるは、
申し訳なさそうな目で
タクミをじっと見る。

大きな目が、少し潤んでいる。

タクミは思う。

「、 、 、 、、」 

 
  そんな目で見ても 

   駄目です

  
  ここは はっきりさせんと


「、、、。
 なんで結婚してくんないの?」 

「、 ぇ? 」

「俺と。」

「 〜っ! んっ  ぇ? 」


ちづるは、
タクミを見て自分もコーヒーを
飲もうとしていた。
飲み込んだ瞬間にそういわれ、
思わずむせそうになった。


「 んっ  っ 」 

少し咳払いをしてコーヒーを
テーブルに置くと、
驚いた顔でタクミを見る。

しばらく見つめあった後
タクミは視線を落とし、
ため息混じりに言う。

「そりゃあ、さ、、。
あんな、安物でプロポーズ?
 みたいな?
 、、、思ってるよ、俺だって。」 


「 ぇ? 安 、 ? 」


「、、、 、。」


「、! ブレスレットの事?
    言ってるの?  」

「、、うん。」


「 〜っ なん 、っ 
 私、あれ 嬉しかったんだよ?」


「 ゃーー。
 でもさ、あれでプロポーズは、、
   ねぇ? 
   、、、ないでしょ。  」



「〜っ そんな事、ないっ!
 あれ、、凄く嬉しかったし、、
 それに、安物じゃ ないよ! 」


「んーーー?
   、、ぅん、、、。」



「そうじゃ、、なくて、 
 結婚 って 、、〜っ  
        なんで? 」


「 ? なんでって? 」


「 、、本気 なの? 」


「 うん。」


「なんで? だって、、、
 タクミ君、まだ 18、だよ? 」


「 うん。 ぁ、今年19 ね。」


「 私達の、年の差っ  
  14 才、! だよ ?」


ちづるがそう言うと、
タクミは真剣な目でちづるを
見つめてこう言った。


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