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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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プロポーズ後-3

「おかゆは、、
 どうする? 食べる? 」

「 っ んーーー? 、、、」


「タクミ君、 おかゆっ 
  持って帰った方がいい?」


「んーーー、、? 
 バイト、、行く前に食べる、、」


「分かった、じゃあ置いとくね?」


タクミはまだ眠いらしく、
ベッドの中で丸くなっている。

ぼんやりとちづるを見て言う目は、
しょぼしょぼしている。


「、、ちづちゃん、、、
  今日何時に帰れる? 」

「 ん? 
 今日はー、、、。
 5時には家に帰ってると思うよ?」


「ん、。 分かった、、、
 俺は5時までだから、、、、
 6時ぐらいに行く 、、 」

「 うん。」


「、、、、。
 俺、弁当買って帰るよ、、」


「 え?」


「2人分、、、、」


「 ?  なんで? 」


「 今日は、、ちょっと、、
   話しましょ ?  」


「 ぇ?  何を? 」


「、、、、。 はぁ 、 」


タクミは小さくため息をついて
布団の中にうずくまり
壁の方を向いてしまった。
目を閉じて「夜、話すから」
と言った。

ちづるは
ブレスレットの入った箱を
大事そうに持つ。

タクミの背中に
「あっ!寝ちゃう前に、鍵閉めて。」
と、声をかける。

タクミは気だるそうにムクッと
起きてベッドに座る。

それから2人は玄関に向かうと
ちづるは「じゃあ、後でね。」
と言いながら出て行った。

タクミは鍵を閉めると
また部屋に戻る。
スマホを持つとアラームを
かけて枕の横に置き、
2時間ほど眠った後バイトに行った。

夕方に2人分の弁当を持ってタクミが
ちづるの家にきた。

玄関から入るなりタクミは
『はい、これ。』と
弁当をちづるに渡す。

タクミはスタスタと廊下を歩き、
部屋に入りソファーに座る。

ちづるは弁当の入ったビニール袋
の中身を見ながら言う。

「 あっ 焼肉丼だ〜
 ここの、美味しいよね。」


「んーー? 、、うん。」


「 ぁ、 コーヒー飲む?」

「 、、、うん。」


ちづるはヤカンに火をかける。

白いパーカーにジーンズ姿の
タクミを見てちづるが言う。

「なんか、タクミ君が
白を着るのって珍しいね。」


「 そーーぉー? 」


「うん。いつも青とか
     多いからかな?
    なんか新鮮〜  」


ちづるはニコニコして
コーヒーをいれている。

ソファーに座っているタクミは
ちづるの後ろ姿を見る。

長い髪をおろし、
上は淡い黄色のカーディガンに
下は紺色のスカート。

足下だけ部屋用のモコモコした
白い靴下を履いている。

いつもならかわいい、と思う
格好が、今日は何故か
少し憎たらしく見える。


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