投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

《見えない鎖》
【鬼畜 官能小説】

《見えない鎖》の最初へ 《見えない鎖》 84 《見えない鎖》 86 《見えない鎖》の最後へ

〈夢見る被写体〉-8

『隼人、花恋ちゃんをシャワー室まで連れてってよ?たぶん腰が抜けてるだろうから』

「あ…あの……大丈夫です……」

『いいって。転んで怪我でもしたら大変だろ?』


隼人は花恋をお姫様抱っこすると、スタジオの横にあるシャワー室に連れていった。

二人だと少しは狭さを感じさせる空間で、隼人はシャワーの湯温を掌で確認すると、花恋の胸元にお湯を掛けて手を伸ばした。


「やめてッ!」


突然、花恋は大きな声を出した。
隼人もいきなりの事に驚いていたが、花恋はシャワーノズルを奪うように取ると、その場にしゃがみこんで隼人に背を向けた。


「……自分で洗うから……もう大丈夫だから…ッ」


いくら英明に似ているとはいえ、隼人を好きになった訳でも身体を許した訳でもない。

言ってみれば孝明に撮影を命じられたから参加しただけであり、これ以上身体を触らせる理由など何処にも有りはしないのだ。


『あ…うん……じゃあ洗い終わったら事務室に来てね』


誰も居なくなったシャワー室で、花恋は頭からお湯を浴びた。

さっきまでの自分が信じられなく、しかし、これで兄弟の魔の手から自分は守られる……。

花恋はシャンプーで髪を洗い、リンスを付けると、ボディーシャンプーを手に付けて身体を洗い出した。


「んくッ!?」


二の腕を撫でただけ……それだけで花恋の肉体にはさっきの昂りが甦り、股間がムズムズと騒ぎ立てだした……。


(な…何よ?…何なのよ、もう……!)


擦り付けられた〈汚れ〉を落としているだけなのに、乳首も秘豆もチリチリと疼き、何とも言えない気分になってくる。
花恋は戸惑いと苛立ちに任せてゴシゴシを身体を洗うと、一気に泡を流してシャワー室から出た。


(こんな……こんな所に居るから……)


男女を問わない体液の臭いの染み付いた空間……花恋は籠の中に入っている自分の着てきた服を着ると、足早に事務室に向かった……。





《見えない鎖》の最初へ 《見えない鎖》 84 《見えない鎖》 86 《見えない鎖》の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前