勘違い女にお仕置きを!-5
「や、やめて…」
『あっ!で、でも余りヒデーことは…』
「せっかく善意で乳を触らせてくれてんのに、『ヒデーこと』ってどういう意味だ。じゃあ、こいつらの代わりにお前の女を可愛がってやるか。確か今ヨーコつったな。おっ、お前、結構乳デケーな。ヨーコはお前と同じくらいデケーのか?」
「いやあああ」
勝也に胸を揉まれた江梨子の悲鳴がコータに届いた。
『ヨ、ヨーコは勘弁してください!』
「じゃあ、こいつらがどうなっても関係ねえな」
勝也は震える2人を睨んだ。
『は、はい…』
「じゃあ、こいつらに言ってやれや。おい!お前らのヒーローのコータ様がお言葉をかけてくださるってよ。ありがたく拝聴しやがれ」
勝也はコータの声が聞こえるように、震える2人に携帯端末を差し向けた。
「いいぞ。引導を渡してやれ」
勝也の合図でコータは怒鳴った。
『てめーら、オレの名前を勝手に使いやがって!2度とオレの名前を出すんじゃねえぞ。オレは一切関係ねえ!自分のケツは自分で拭きやがれ!』
変な誤解を勝也に持たれないように、ドスを効かせるのも忘れなかった。
「ヒッ!」
2人はその怒声にビクッと震えた。味方だと頼もしい怒声だったが、自分に向けられると失禁しそうなほどの恐怖だった。しかし、2人が本当の恐怖を味わうのはこれからだった。
「コータ、もういいぞ。お前が無関係つうことはわかった」
『じゃ、じゃあ、自分は赦してくれるんすね』
安堵したコータに、勝也は釘を刺した。
「誰が赦すっつったよ!」
「ヒッ…」
「今度オレの耳にお前の名前が聞こえてきたらぶち殺すぞ!ヨーコって女もただじゃ済まさねえからな!」
『す、すみませ…』
コータの謝罪の言葉にはもう興味はなかった。江梨子の胸を触って火の付いた勝也は、最後まで聞かずに通話を切ると、その携帯端末を里美に差し出した。
「ほらよ。返すぞ」
勝也は震えながらそれを受け取った里美にも手を伸ばして、制服の上から胸を鷲掴みにした。
「いやっ!」
「逃げるんじゃねー!」
身を捩って逃げようとした里美の頬を勝也は平手打ちにした。
「ぎゃっ!」
里美はその勢いで、また尻餅を付いた。里美の下着が晒され、勝也は好色な目を輝かせた。
「さっきからパンツばかり見せやがって。さてはお前、オレを誘ってるだろ」
慌ててスカートの裾を押さえた里美に、勝也がニヤニヤしながら近づいた。
江梨子はその一瞬の隙を見逃さなかった。尻餅を付いた里美を置いて、踵を返して逃げ出そうとした。しかし、勝也は1枚上手だった。
「てめーはそうすると思ってたよ」
駆け出そうとする江梨子の髪を掴んで引き寄せると、その腹に拳を当てた。
「うっ!」
くの字になって腹を押さえる江梨子の襟首を掴み、勝也は里美の前に引き摺った。
「おいおい、お前のダチはヒデーな。お前を置いて逃げようとしたぞ」
言われなくてもわかっていた。