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勘違い女にお仕置きを!
【レイプ 官能小説】

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勘違い女にお仕置きを!-1

【勘違い女にお仕置きを!】

「おいっ、おっさん!てめえ何してんだよ!」

突然聞こえた詰るような女の声に、林崎勝也は手にしていたデジタルカメラから、声がした方へ視線を移した。

「何だ?」

そこにはブラウスの制服を着たセミロングとショートカットの髪の2人の女子高生がいた。

セミロングの女が勝也を睨み、ショートカットの女は靴紐を結んでいたのか、屈んで靴紐に手をかけた状態のまま、セミロングを見上げてキョトンとしていた。

その状態なので、もちろんショートカットの下着はモロに見えていた。それでなくても、2人のスカートは明らかに規定とは違い、立ったままでも少し下から仰ぎ見れば下着が見えそうなほど短かった。他にも濃い目の化粧が2人の顔つきを派手に見せていたことが共通していた。

一方、【物権】を上手く撮ることに苦心していた勝也は、直ぐに状況が理解できず、「はあ?」と反応したのは仕方がないことだった。

「ナニナニ?江梨子、このおっさんがどうしたの?」

何も知らず、靴紐を結んでいたショートカットの女が立ち上がり、怪訝そうな顔をして聞いた。

「里美、このおっさん、そのデジカメであんたのパンツ撮ってたんだよ」

セミロングの女、江梨子が答えた。

「マジ?」

聞き返した里美は、慌ててスカートの裾を手で押さえた。

「マジだよマジ。あの位置からだったらモロだよモロ!」

江梨子は里美を煽った。

「おっさん、何、人のパンツ撮ってんだよ」

下着を撮られたと聞かされた里美も、江梨子に倣って怒鳴り、勝也を睨んだ。

「はあ?お前らさっきから何言ってんだ?」

勝也は益々わけがわからなかった。

「おっさん、惚けてんじゃねえぞ!今、そのデジカメで里美のパンツ撮ってただろうが」

自分の言葉でさらに激昂した江梨子が、また勝也に向かって怒鳴った。

ようやく状況が飲み込めた勝也は、2人の自意識過剰さに呆れてしまった。

「はあ?お前ら何自意識過剰になってんだ。お前らなんか撮ってねえよ。鬱陶しいから早く帰れ」

昼間からこんな小娘を相手に怒っても仕方がない。そう思った勝也は、手をヒラヒラさせて2人に背を向けると、撮影していた【物件】=建物がある敷地に足を踏み入れた。

「はあ…。益々、気が滅入るぜ」

勝也は敷地の左右を見て、ため息をついた。

その敷地の両隣には閉鎖された町工場があり、高くて古いコンクリート塀で挟まれていた。そこに建つ【物件】は、流行りのオープンタイプな庭の一軒家だったが、ロケーション的にはかなり周囲から浮いていた。

さらに狭い道路を挟んだ向かいにはドブ川、敷地の裏側には鬱蒼とした竹林があり、そこを抜けると寂れた墓地がある面倒な立地だった。

(両隣がボロボロ、ドブ川はくせーし、近所にひと気もねえ。居るとしたら裏の墓地でお化けが出るくれえかよ。こんなところ誰が買うっつうんだよ)

昼間でも不気味で、地域の者も急ぐ時の近道として通る以外は、極力敬遠する場所だった。

ブツブツと悪態を口にした勝也の頬に、ドブ川の臭気の中から湧き出た蚊が止まった。逞しく育ったやぶ蚊に刺されるとチクリとなる。慌てて頬を叩いたが遅かった。潰し損ねた蚊が逃げるのを見て、勝也は「ちっ!」っと舌打ちをついた。

後輩の宅建免許を使い、1人で不動産コンサルタント業の真似事をしている勝也は、義理でこの売り辛い立地の建物の仲介を押し付けられていた。

値段が安ければまだいいが、強気の値段設定に全く引き合いがないまましばらくが経ち、勝也は依頼主から矢のような催促を受けていた。

『値段、下げませんか?』

どうせどこかの借金の形に手に入れた物件だろう。勝也は値下げを提案したことがあった。


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