第3話 女教師の無残な醜態-1
「あはぁああっ」
ソファーの上で、上半身裸で抱き合い、レズキスに興じて入りる女子高生2人のもとに、ひときわ大きな喘ぎ声が、遠くから聞こえてきた。
「え?何?」
「この声、先生だよ、早苗。」
弾かれたように、2人は立ち上がり、声のした方に向かおうと、一歩足を踏み出した。が、自分たちが半裸である事に、そこで気付き、下着とセーラー服を慌てて身に着け、改めて声のした方へと向った。
その様を、レジカウンターの下に隠されたモニターで見届けた涌井は、同じ場所にある別のモニターに目をやった。パイプ椅子に座っている辰巳に跨《またが》った弥生が、大きく体をのけ反らせている。涌井との行為で、絶頂に至ったのだろう。先ほど早苗と瑞樹に聞こえた声は、弥生の絶頂の声だったのだ。
「辰巳、小娘2人が、そっちに向かったぜ。」
涌井はレジカウンターの下にあるマイクに、そう告げた。辰巳はイヤホーンをしており、涌井の言葉が聞こえたようだ。カメラに向かって軽くうなずく。
それを見止めると、涌井はモニターを操作し始めた。弥生が辰巳に渾身のフェラを繰り出したところから、涌井は女子高生2人の方に注意を向けていて、弥生の状況を見ていなかったので、映像を巻き戻し、フェラのシーンから弥生の淫行を鑑賞することにしたのだ。
床に膝をついた姿勢で、身体全体を前後に大きく揺さぶるようにして、辰巳のペニスを口内でピストン運動させている弥生が、モニターに映し出される。両手は、尻の肉をつかむように、辰巳の背後に回されていて、腕を引き寄せる反動で、体を前後に力強くスィングさせているようだ。
音は聞こえない。モニターから得られるのは、映像のみだ。だが、弥生の口から洩れているチュパチュパという音が聞こえてくるかのような、気迫に満ちたフェラシーンだった。
しばし口だけでピストンしていたかと思うと、今度はペニスを口から出し、リズミカルな手コキを根元部分に繰り出しながら、亀頭部分にも愛撫を加える。唇で挟んで、舌で往復ビンタのように連打を与えたり、チュウチュウと吸引しつつ、唇の裏側あたりの柔らかい部分で摩擦したり、舌の中腹のざらざらの部分を、唾液でねっとりさせた上で、ごしごしと鬼頭に擦り付けたりと、多彩な技を繰り出してくる。
やはり、そうとう破廉恥な私生活を、彼氏との性生活を、この弥生という女は送って来たのだと分かる。そして、その性生活がご無沙汰になったことによる、彼女の中の、欲求不満根深さも。
辰巳が、弥生の耳元で何かを囁く。素直に頷いた弥生は、立ち上がり、衣服を自ら全て脱ぎ去って裸体を露わにし、近くに置いてあったパイプ椅子に膝立ちで座り、背もたれに手を置き、尻を目いっぱい突き出した。
辰巳にひと言指示されただけで、これほどにまで破廉恥な姿勢を取って見せるほど、弥生の欲情は激化させられているのだ。しかも、その姿勢のまま、股の間から手を伸ばし、指でヴァギナを押し広げて、辰巳に見せ付けている。それも、辰巳に指示され、素直に従っているのだろう。
辰巳は、弥生自身によって目いっぱい広げられたヴァギナに、彼の男根を突き入れた。弥生の口が大きく開き、首が前後に揺れる。音声は無くとも、弥生の激しい息遣いと、押し殺した喘ぎ声が、はっきりと聞こえて来るように、涌井は感じた。