2択-1
タクミはうつ伏せで
頬杖をついて少しニヤニヤしながら
隣のちづる見つめる。
「さーぁ。どうする?
エッチするか、
俺の前でオナニーか。」
「、 、っ 、、 」
え
いつの間にか
2択 ! ?
どうしよう
でも 選ぶなら やっぱ
エッチ?
「ぇーーと、、。んーーー、」
「っつーかさ。
最近1人で、してる?」
「 ぇ!? ううん、
〜っ ぁの、、、
してない かな。」
「 嘘、本当下手っぴー。
、 、 、、。
んーーと。
夕方?
あとは夜、とか? 」
「 えっ!? 、なんで っ 」
分かるの?
「、、ふふっ
なんで分かるのって?」
「 、ぁ 。」
「ちづちゃんの生活サイクル、
だいたいは分かってるからねー。
俺の居ない時間。
1人になれる時は夕方。
それか、俺がバイトでいない
夜の時間。 でしょ? 」
「、 、っ 、」
「ふふ、、当たりだー。」
「、 、っ でも 〜っ
タクミ君だって、、ぁの
一人で
する時とかあるでしょ!? 」
「んーー? 俺?
最近はないなー。」
「 っ!? 、、嘘 」
「いや、俺は。
前も言ったけど。
そんなに性欲強くないし。」
「 〜っ 、 、、」
「俺らがエッチの回数多いのはー。
ちづちゃんが性欲強いからだって。
前にも言ったじゃーん。 」
「、 ! 、、、タクミ君は 」
そうだ 大事な
ここ 聞かなきゃ!
「ん?」
「タクミ君は性欲強い子と、
弱い子 〜っ
どっちが、、タイプ!? 」
「 ! 、 、、、 っ 」
真剣な顔して
本当 この人は 、、
〜っ やべ ウケる
なんか 笑っちゃいそ
「んーー? 難しいけど
俺はね、 ぇーーと 、、」
あぁ なんか
楽しい
どっちって 答えようかな
『強い子』 ?
じゃあ つまんないし
『弱い子』 ?
それも
ちょっと可哀想な気もするし
ちづるは真剣な顔をして
ドキドキしながらタクミからの
返事を待っている。
タクミはちづるから目をそらして、
吹き出してしまいそうになるのを
堪えながらこう答えた。
「どっちだろーね。
やっぱ、普通が1番かなー。」
「 ! 、 、、 。」
普通 。
って
じゃあ 私は ?
強い方 だから
ちょっと やっぱり
抑え気味にすれば
タクミ君のタイプに
近づける ?
「さ、寝ますかー ね。」
タクミはそう言うと、
仰向けになり眠る体勢になる。
布団の中で「んーーーっ」
と、唸りながら伸びをする。
「 ぁ、。 本当
寝なくちゃ ね、、。」
ちづるはそう答えるが
少しの間、性欲について
考えていた。
しかし急激に、眠気に襲われる。
昨日まで1つの布団で寝ていた為
なんとなく落ち着かない。
タクミの枕の隣に
自分の枕を持ってきて
めいっぱいタクミに近づく。
タクミの匂いの届く位置。
タクミの方に身体を向けて
うずくまり目を閉じる。
そんなちづるを見て
ふっと鼻で笑いながら言う。