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seX−FILE  File 2 プロボウラー有美
【スポーツ 官能小説】

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便利屋、ここにも-2

「元気ですねぇ。30超えると一気に衰え感じるわ」
 涼平は、自虐的に言った。
「何言ってるんですか。まだまだこれからが男盛りでしょう」
「ははは、どうっすかねぇ」
 その言葉を最後に、タクシーの車内での会話が途切れた。
 これも作戦。
 有美は次にどう出てくるか。涼平のことをどう思っているのだろうか。

「お待たせいたしました」
 店から10分ほどで、二人が宿泊するホテルに着いた。
 エントランスに向かう二人。
「ほんとにこれから一人飲みですか?ナンパされないように気を付けてくださいね」
 涼平は、このタイミングだと思い切り出した。
「そんなことないですよぉ。声掛けられるなんてこと無いですから」
 顔の前で手を左右に振る有美。
「またまたぁ。謙遜して」
「本当ですよ。だってこのガタイですよ」
 やっぱり自分のスタイルにコンプレックスを持っているようだ。
「桂木さんだって、話したこともないこんなガタイの女に声掛けます!?」
「うーん・・・悪くないっすよ。中町さん。つーか、イイっすよ。けっこう」
 涼平は、はっきりと言い切った。
「えっ!?」
 これには有美も驚いたようだ。
「嘘ばっかり。さすが営業マン。口達者ですね」
「ははは、良く言われます。でも、冗談は言いますけど嘘は言いません」
 涼平が良く使うフレーズ。
「じゃあ、一緒に飲みに行きましょうよ。それともやっぱり口だけなんですか」
 有美の方から誘った形が成立した。まんまと涼平の策略にハマった。
「でも、お客さんですからねぇ」
「お客さんでもいいじゃないですか。つーか、お客さんだと思うんなら接待するもんじゃないのかなぁ」
 完全に有美から誘っている。
 これまでの流れから見て、有美は、涼平に対してネガティブなイメージはほとんど持っていないだろう。
 かなり好意的に見てくれていると判断して良いかもしれない。
 もしここで、空振りに終わったとしても(勘違いだったとしても)、別にデメリットはない。明日の仕事が多少やりづらくなるだけだ。
「よし。じゃあ、行きましょうか。イイ女に恥掻かすわけにはいかないっすからね」
 ローリスク、ハイリターンの美味しい展開に持ち込めそうだと確信した涼平は、トドメの『イイ女』攻撃。
「よーし、行きましょう」
 『イイ女』と言われて悪い気がするわけはない。有美は、ニコニコと笑みを浮かべた。今にでも右手を突き上げそうな勢いだ。

「お待たせぇ」
 上機嫌で待ち合わせ場所のホテルロビーに現れた中町有美は、先程以上の短いミニに、タイトなシャツで現れた。
 高身長に長い脚、ガッチリしてはいるがモデル体型と言っても差し支えない。
「すごくスタイルいいっすね」
 涼平もこれはガチな感想だった。
「スタイルだけですか?」
 顔は含まれていないのかと、嫌味が籠った有美の一言。
「ほらほら拗ねないで、お店に行きましょうか」
 その辺のことは、軽くスルーし店に向かった。

 ホテルから歩いて数分の所にある個室付きのワインバーに入った。
 涼平が、ホテルのスタッフにリサーチして聞いておいた店だ。
「かんぱ〜い」
 二人はグラスを合わせた。
「ふぅ〜ぅ。やっぱさっきの席と違ってリラックスできるぅ」
 有美は、少し背伸びをするような仕草を見せる。
「そう!?Zさんの席でも伸び伸びと楽しんでいたように見えたけど」
「そんなことないですよ。あれでも一応気を遣ってたんだから」
 他愛も無い会話だが、そんな会話が自然に出来るほど、距離が縮まっていると涼平は感じていた。
 ことを上手く運べば、熱い夜が迎えられる可能性が高くなったと心の中で思った。

「一人飲みってけっこうするの?」
 ものの30分も飲んでいると、両者間ではほぼタメ口になっていた。
 親密度は、時間の経過に比例して深まってきている。口の利き方がバロメーターと見ていいだろう。
「そうですねぇ、地方シリーズとかの時に、仲がいい娘と一緒じゃなければ一人で行くことが多いかな」
「へぇ、出場している選手とは飲みに行かないの?」
「実は、女子プロの中では、凄い格差があるんですよ。テレビに出てるような、所謂トッププロや人気プロはメディア露出も多いし、試合も優先枠があって、まずはそういう人たちに割り振りされちゃうんですよ」
「へぇ、シビアだな」
「うん。すごくシビア。それでも性格が良ければもっと仲良く出来るんだろうけど。あの人たちの性格と来たら」
「そんなにスゴイの?テレビを見てる側からすれば、みんな明るくて性格良さそうに見えるけど」
「ないないない。真逆っすよ。真逆」
 有美は大きく手を振って、あり得ないという顔をした。
「女帝って言われてる人は、もう女帝そのまんま。何をするにも我が物顔で。事務局スタッフなんか、顎でこき使われてるもん」
 確かにただならぬ雰囲気を持ったプロだが、行動もそのまんまとは知らなかった。
「アイドル顔の人気者は、ヘビースモーカーでいっつもヤニ臭いし。風呂嫌いの汚ギャル並の不潔さなんだから。信じられます?」
 涼平のお気に入りの一人が、まさかそんな裏の顔を持っていたなんて、衝撃だ。
「ちっこいロリ風情は、女子プロ一のヤリマンだよ」
 これが一番の衝撃だった。言うに事欠いて『ヤリマン』だったとは。衝撃を通り越して、呆然としてしまった。
「それに複数プレイ好きで、3P4P当たり前みたいな」
「マジで!?」
「マジよマジマジ。カラオケボックスで、3人相手にフェラしてるの見たことあるもん」
「ええっ!」
 にわかには信じがたい衝撃的な発言だった。
 噂話などはいくらでも出てくるものだが、実際に目撃されているとなれば、事実でしかない。
 火の無い所に煙は立たないが、彼女の場合、出火元で火の手が上がっているのを見られてしまっている。


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