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【スポーツ 官能小説】

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便利屋、ここにも-1

「今日は本当にお疲れさまでした。中町さんのお陰で、盛況になりました。ありがとうございました」
 この企画を取り仕切るZ薬局の村本企画課長の乾杯の発声で、打ち上げが始まった。
 Z薬局の好意で、イベント終了後の接待に涼平も同席させてもらっていた。
 先方の好意とはいえ、Z薬局は、涼平から見ればお客さんであることに変わりはない。一度は丁重に辞退したが、気にすることは無いからと村本から誘われたこともあって、宴に参加することにしたのだった。
 Z薬局のイベントは、明日は別の店舗で行われる。店舗スタッフ以外は、中町も含め今日と同じメンバーで運営する。
 中町も、明日のイベント担当として、付近のホテルに宿泊するらしい。
 中町と涼平は客人扱いなのか、ビジネスホテルではあるが、若干グレードの良いホテルを手配してくれている。
「中町さんには、今日明日と泊りがけで出演していただいて本当に恐縮です」
 相変わらずごますりトーンで、中町に応対している。
「いえ、かえってご馳走になってしまって悪い気もしてるんです」
 雰囲気のある日本料理店で、懐石のコース料理を前にして、中町の機嫌は良かった。
 到着早々の打ち合わせの際には、中町に対し、最初は取っ付き難い印象もあったが、実際にイベントが始まってからは、常時にこやかな笑顔で客を捌くなど、人懐っこい面も見せてくれていた。
 ガタイの良さが強く印象に残るのだろう。さばさばした感じながらも人当たりは悪くない方だし、第一印象で損しがちなタイプだ。
 実演担当の涼平とも、上手くコミュニケーションを取ってくれて、非常にやりやすい現場だった。
 酒もイケる口の様だが、遠慮もあるのか、瓶ビールを注がれるのを断らない程度の量を口にしていた。
 ほんのりと頬がピンク色に染まってきている。
 ガタイもいいし、ちょっときつめの顔立ちから、敬遠しがちな雰囲気だが、女子っぽいほろ酔い姿を見ると、いやいや悪くない。涼平の下半身アンテナが作動し始めた。
 アスリートらしく、細くはないパンと張った太腿がミニスカートから覗いている。艶めかしくて色っぽい。
 元々きつめな顔も好きな涼平としては、余裕でストライクゾーンだ。
 あらためて見れば見るほど、美味そうなルックス。口説かない手はない。
 ただ、さすがにお客さん同席の宴では、露骨なアプローチなんてできるはずもない。残念ながら諦めた方がいいようだ。

「いやいや、盛り上がっているところ、大変恐縮ですが・・・」
まさに宴もたけなわの所で、仕切り役の村本から締めの挨拶が発せられてしまった。
 有美もお酒が入り、饒舌になっていたところ。スタッフそれぞれともかなり打ち解けたようで、さあこれから更なる盛り上がりをというタイミングで、お開きとなってしまった。
 飲み足りないのか、せっかくの盛り上がりに水を差されたのが不満なのか、有美には少々残念な表情が浮かんでいた。
 他にも、名残惜しそうなメンバーがチラホラ見受けられた。
 しかし主催者がここまでというのであれば仕方がない。

 店の外で待っていると、村本が会計を済ませ出てきた。
「中町さんと桂木さんは同じホテルをお取りしていますので、タクシーはお二人ご一緒でお願いします」
(おっ!!ラッキー)
 苦労せずとも、中町有美と二人っきりになるシチュエーションが訪れた。
「わかりました。責任をもって送らせていただきます」
 神妙な面持ちで頭を下げた涼平だったが、心の中ではニヤつきが止まらない。
 これで、邪魔者なくマンツーマンでじっくりと口説くことが出来る。
「さ、どうぞ」
 村本の誘導で、有美に続いて涼平もタクシーに乗車した。
「それではまいります」
 ドアが閉まると、運転手は行き先も聞かず車を走らせた。
 あらかじめ村本が行先を告げていたのであろう。

「お疲れ様でした」
 タクシーの中では、涼平から声を掛けた。
「こちらこそお疲れ様でした」
 自然の笑みとともに、労いの言葉を発した有美からは、最初の威圧感は完全に払拭されていた。
「けっこう飲めるんですね。それともまだ飲み足りないとか」
 『もっと飲めるんじゃないの?』というニュアンスを込めて、煽るように涼平が言った。当然、この後二人きりでのシチュエーションに持ち込もうとする、下心ありありの一言。
「そうですねぇ・・・もう少し飲みたい気分かな」
 よしよしいい展開だ。涼平はしめしめと思った。
「そうですか。でも、明日も早いからゆっくり休んだ方がいいかもしれませんね。今日は、横浜からの移動でしたよね?」
 うんうんと頷き、気を遣っているそぶりを見せる。あくまでもフリであって、本心はいかにこの後の展開に持ち込めるかを考えてのことだった。
「そうなんですよぉ、思ったより遠かったかも」
 有美も、疲れがない訳ではないというのも本音だろう。
 しかし、涼平には7割がたチャンスが来るだろうと思っていた。
 有美のことを口説きにかかることになるとは露知らずも、イベント中から、上手くコミュニケーションを取り、それとなく距離を詰めていたことが、今になって効いてくるはずだ。
 更に、有美を煽りつつも、表面上は気遣いを見せる戦法。
 邪魔立てはない。じっくりと気を引こうではないか。
「僕も飲み足りないかなとは思っていても、最近は出張から帰ってくると、コテっと寝ちゃうんですよね。やっぱり、長い距離を移動すると、自分ではそう感じてなくても、身体は疲れちゃってるんですね」
 涼平の、ホテルに帰って早く休もうアピール。もちろん芝居だ。
「早寝早起きの健康志向なんですね。桂木さんは」
「そんなこともないですけど」
「じゃあ、一人で飲みに行ってこよっかな」
 掛かった。
 ボソっとした呟きだが、明らかに涼平に聞こえるように言ったものだ。
 


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