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《見えない鎖》
【鬼畜 官能小説】

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〈楯と牙〉-7

『お〜、こんなにグチャグチャになってたんだ?へへへッ…もう傷は癒えたかな?ズポズポしちゃっても大丈夫なの?ねえねえ、聞いてるんだよ、オ・マ・ン・コ・ちゃ〜ん?』

「いッ!?入れない…ッ!ひぎッ!?い…やだ…ッ!」


自身の慰めと変質者からの愛撫に、花恋の花壷は今日も蜜を溢れさせてしまった。
ヌルヌルと滑る体液は摩擦力を失わせ、裕樹の悪意に満ちた指先の侵入をより容易にさせてしまう。


「ふひッ!?駄目ッ…だ…駄目です…ッ…だ……め…ッ」

『なんだよコイツ。自分から腰を浮かせてきたよ?』


花恋は逃げ出したかったのだ。
再び股間の大切な部分に、憎らしい兄弟の〈一部〉を入れられまいと必死になっていた……それだけだった。

決して腰を浮かせるのが目的ではなく、逃走の為に脚を踏ん張っただけだ。
少しでも指の侵入を防ごうとして“距離”を取ろうと、前傾姿勢になっただけだ。


しかし、その行動は完全に裏目に出た。


裕樹の指先は容易く花壷に滑り込み、しかも腹部を抱えられるようにして裕樹の胸の中に収められてしまった。

抱擁と挿入によって花恋の逃走は潰え、またも大切な聖域を畜人に開け渡す結果を招いてしまったのだ。


もう花恋は逃げられない……裕樹は中指と薬指で花壷の中にある襞を撫でながら、出血に至る《傷口》が無いかを確かめ始めた……。


「やッ…めて…ッ…んぐぎッ…きひッ…やめ…やめて…ッ」

『見てくれよ兄ちゃん。コイツ感じちゃって仰け反ってきたよ?』

『やっぱりオナニーより“コッチ”か?フッフフフ……エロい顔しやがってさあ……』


痛々しく豊齢線を刻み、噛み締められた前歯をギリギリと軋ませて花恋は堪えている。
それは絶対に大きな声を出してはいけない今の状況と、それが兄弟の暴力を肯定させる〈嬌声〉になるかも知れないという恐怖があるからだ。


(触らないでッ!お願い指を抜いてよ!早く抜いてえッ!)


もはやパンティを濡らすのが目的だとは思えなかった。
彼氏の名前を口走らせるのが目的とも思えなかった。

今や兄弟の目的は花恋の肉体のみに有り、二日間の《お預け》を取り戻したいが為の、欲望の爆発であった。


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