鏡【裏側】〜初恋〜-8
「さあ、言うんだ。私は淫乱女です、と言ってみろ」
「ぁぁ…そんな…そんな…」
「早く言え!」
グイッ!紐が更に引っ張られた。
「ああっ!」
「わ、私は…私は…淫乱女です…」
観念したように洋子さんが呟く。
「どこが淫乱なんだ?」
親父の顔に好色な笑みが浮かぶ。
「…オッパイです…オッパイを弄ばれるのが大好きな淫乱女です…」
洋子さんの表情も変わってゆく。先ほどの苦痛の表情が、艶やかな笑みにさえ見える。
「そうか。オッパイが好きな淫乱女なんだなおまえは。」
「それじゃあ、もっとご褒美をやろう。」
親父はそう言うと紐の先に錘のようなものを付けていった。
「んぁぁぁぁぁ」
錘が付けられると洋子さんの乳首は痛々しく延びていったが、洋子さんの表情は苦痛を訴えたものでは無かった。
俺は、目の前で起こっている出来事を遠いところで起きた、現実とは思えないものとして見ていたが、目を反らすことは出来なかった。
「こっちはどうなってる?」
そう言うと親父は、洋子さんの両膝に手をかけ、グイッっと開いた。
「キャア」
洋子さんの体は膝で支えられていたので、バランスを崩し縛られた両手を軸に振り子のようにフラフラと揺れた。体が揺れると、乳首に付けられた錘もプラン、プランと揺れるのだった。
親父は、洋子さんの足の間に手を伸ばし、中指を立てると垂直に上に挙げてゆく。
「ん…んんん…」
洋子さんの顔が歪む。
親父の中指は完全に洋子さんの中に埋め込まれていた。
「ほう…」
親父はそう呟くと、指を動かしているようだった。俺の位置からは、指の動きまでは見えなかったが、親父の手がグルグルと円を描くように洋子さんの足の間で動いているのはわかった。
「はぁぁぁぁぁっ」
洋子さんの口から切ないほどの声がこぼれる。
親父の手が、今度は上下に動いていた。
しばらく動かしていた手を止めると、ゆっくりと指が引き抜かれる。指が引き抜かれる時、洋子さんの足の間から銀色の糸がひくのが見えた。
「なんだこれは?」
親父は、洋子さんの目の前に中指を差し出すと、親指とあわせて閉じたり開いたりしながらネバネバと糸をひかせ、それを洋子さんに見せつける。
洋子さんは俯き恥ずかしそうに目を伏せた。
「何だと聞いているんだぞ?おまえの体の中にあったんだ。知らないはずが無いだろう?」
意地悪な笑みを浮かべながらそう訊ねる。
「さあ、答えなさい。」
「…わかりません…」
洋子さんが小さな声で答える。
「うーん、わからないのか…それじゃあ教えてやろう。」
「これは、淫乱女の蜜だ。入れて欲しくて垂らしている蜜だ。」
「わかっただろう?さあ、言ってみなさい。」
洋子さんはそう言われて、顔を真っ赤にして俯いたままだ。
「言えと言ってるんだ!」
親父は大きな声を出し、乳首から下げられた錘を洋子さんの顔の前まで持ち上げると、パッと手を放した。錘は重力の法則に従い、更に加速度をつけて落ちる。
「きゃぁぁっ!」
洋子さんが叫ぶ。顔には苦痛が浮かんでいた。
「言え!言ってみろ!」
親父は何度も繰り返し錘を持ち上げては落とす。その度に洋子さんの乳首は延ばされ、赤くなっていった。
「い、言います…言います…」
ついに洋子さんが墜ちた。
「そ、それは…淫乱…淫乱女…の…み、蜜…です…」
「何故そんな蜜が出るんだ?」
「い…い…入れて欲しい…からです…」
洋子さんは、俯いたまま喘ぐようにそう言った。
「そうか、そうか」
親父は、急に優しい笑みを見せると、洋子さんの髪を撫でながら
「偉かったな、良く言えたね。いい子だ…洋子はいい子だね」
と言い、額に口をつけると洋子さんの顔中にキスをくれた。そして、洋子さんの乳首に付けられていたクリップをそっと外していった。
「はぁはぁはぁはぁ」
俺の口の中はカラカラになり息苦しさに肺が悲鳴を上げていた。