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【SM 官能小説】

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-3

(何故?)
(どうして?)
いつだって優しかった彼。私を傷つけるような事は一度だって無かった彼。
頭に浮かんだ疑問の答えを探る間も無かった。
「!!…あうっ!」
私の唾液にまみれた彼の指が秘所に差し込まれた。
さっきまで蜜で溢れていた場所に唾液にまみれた指が難なく吸い込まれてゆく。それは、いつものような優しさに溢れた挿入とはほど遠いものだった。
ググッ…一気に付け根まで押し込まれる指。深いところまで指が入ったのがわかると彼は、くの字に指を曲げ中をかき混ぜるように動かした。
「あああ!」
快感とは遠い感触…。
クチュ…クチュ…
それでも体は忠実に応える。
チュプチュプ、クチュ、グチュ…グチュ
いつも聞こえる音と同じ音が静かな部屋に響いて、私を堪らない羞恥に追い込んでいた。
「なんて音を出してるんだ。イヤラシい…本当にイヤラシい女だなおまえは。」
背後から耳元で彼が呟く。
「鏡に映った顔を見てみろよ。俺、こんなイヤラシい顔した女を見たこと無いぜ?」
彼の言葉に反射的に鏡を見てしまう私…
足を縛られて大きく開かれ、中心に息づく花芯は指を深く飲み込んでいる。指の動きに合わせるように花弁がめくれ上がり蜜をこぼしている様と、唾液と涙で顔中をベタベタにしてぼんやり鏡を見つめている女の顔がそこに映し出されていた。
「…ぃゃ…」(見たくない)
目を反らせてしまう。ギュッ!
「痛いっ!」
彼の指が乳首をおもいきり摘んだ。
「見れないのか?見てろと言ったはずだよな?」
「ごめんなさい…許して…」
「何故見れない?」
「…恥ずかしいです…」
「恥ずかしい?ここに映っているおまえが本当のおまえだぜ?」
(彼じゃない…いつもの彼と違う…)
私の心を見透かしたように彼が続ける。
「俺も、俺もそうだよ。ここに映った俺が本当の俺なんだ」
(え?!)
彼の言葉に思わず振り返って彼の顔を見た。
そこに居たのは、確かにいつもの彼だった。優しくて私を大切にしてくれた彼だった。
ポロ…不意に涙がこぼれた。自分でもわからない…何故涙が流れたのか。
彼はいつもと同じ笑顔を見せると
「何故泣くんだよ」
そう言いながらキスをした。いつものように優しいキス。私の秘所に埋められていた指をそっと抜くと、両手で私の顔を包み込んでキスを続ける。
「ぁ…ぁ、好きよ…好き…」
馴れた優しさに触れ、私の気持ちが和らいでゆく。
彼は、膝の上から私を持ち上げるとそっと私を椅子に置き、自分は椅子から降りた。キスをしながら私の顔を上げる。

「!?」

不意に髪を掴まれた私の首がガクッと後ろに反れた。
「な!?」
いきなりの事に声も出せずにいた私の頬をギュッと掴むと無理矢理口を開けさせる。そのまま口の中に彼自身を捻り込んできた。
「ん?!ん〜!」
まだ十分な硬さと大きさになっていなかった彼のモノが口の中でどんどん膨らんでゆく。
「ん〜ん〜ん〜」
急な出来事に息をする事も出来ず、苦しさに気が遠くなってゆく。
彼が腰を引いた。唇の端にわずかな隙間が出来た。
「かはっ」
息をつく私。ホッとしたのもつかの間だった。彼が腰を突き出す。口の中いっぱいに差し込まれる彼のモノ…。
髪を掴み夢中で腰を動かす彼。空気を求めて喘ぐ私。
今やこれ以上ないほどに大きく硬く膨らんだ彼のモノが容赦なく私を責め立てていた。
「うっ、グゥ…」
ジュボッ、ジュボッ、ジュボッ…
聞こえるのは、私の唸り声と彼のモノが唾液と絡み合い擦れる音だけだった。
ジュプ、ジュボッジュボッ…ジュプ
卑猥な音を聞きながら、私は鏡を見ていた。鏡に映る彼を見ていた。


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