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ママ友の家に招かれて
【同性愛♀ 官能小説】

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ドラッグストアの駐車場で-9

瑠美子の声が詰まって、一筋の涙が頬を伝った。

「この先もずっと苦労するのかと思うと、かわいそうで…」

肩を小刻みに揺らしながら嗚咽を漏らし始めた瑠美子を由香が慰めた。

「わたしも母親だから分かるわよ。でも、瑠美子さんのせいじゃないわ。お母さんが泣いていると亜美ちゃん起きちゃうよ?」

そう言うと、由香は瑠美子を抱き寄せ、唇にゆっくりと自分の唇を近づけ、そして塞いだ。
涙で濡れた瑠美子の目が大きく見開かれた。
干上がった田畑に水が行きわたるように由香の温もりが浸透する。
由香の腕のなかで瑠美子の身体が弛緩していく。
瑠美子にとっては久しぶりの誰かとのキスだった。
忘れかけていた甘味な優しさが身に沁み、おもわず吐息が漏れる。
唇を離すと瑠美子の瞳は潤んで揺れていた。

「子育てするには、まずお母さんが元気じゃなきゃね」

先日の朝の、二人で喫茶店に行った時の瑠美子の姿が思い浮かんだ。
お手洗いから出てきた瑠美子は浮かない表情で自分の下腹を擦っていた…。

「亜美ちゃんと同じで、瑠美子さんも出てないんでしょ?」

図星だった。
下腹が重苦しい日々が続いていた。
先日から緩下剤を飲んでいるが、まだ効果はなかった。

「え?どうして分かったの?そうなの。実はこのところ便秘してるの…」

「そりゃ分かるわよ。亜美ちゃんの痛みを、まるで自分の痛みのようにお話するんだもの」

今回の亜美の便秘に呼応するように、瑠美子の便秘もひどくなっていった。
娘が苦しんでいるのに自分だけが楽になれない。
無意識のうちにそんなことを考えていたのかもしれなかった。



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