童貞喪失-4
マサを見つめる目が、完全に女の色気を発していました。
幸代先輩との初体験が、マサを完全に男にしました。
勿論、幸代先輩とは、その時1回きりで、普通の先輩後輩の関係のまま過ぎて
幸代先輩が卒業式を迎える時に、寂しさが心の中を通り過ぎました。
でも、卒業式当日に、
<マサ、2人で写真撮ろう>
そう言って頂いて、並んで写真を撮った時に、
幸代先輩が、そっとマサの手を後ろで握ってくれたのが、未だに忘れられません。
地元に戻られた先輩とは、それから1度もお会いする事は有りませんでした。
童貞を捧げた、マサの淡い思い出です。
【番外編 マミ先輩の匂い】
話は、前後しますが、以前マサが童貞を捧げた日に、幸代先輩の所に来た
マミ先輩、私と同郷という事で、大学でお会いすると声を掛けて頂き
何度か、お話をしていました。
幸代先輩は美人タイプですが、マミ先輩はキュートと言う言葉がぴったりの方です。
ショートカットで、色白で目が大きく、笑うと最高の笑顔を見せてくれます。
そのマミ先輩が、ある日、
<マサ君、貴方に頼みたい事が有るんだけど>
(何ですか、マミ先輩の頼みなら何でも引き受けますよ)
<もう、マサ君、面白い子ね、サチの言う通りだわ>
最高の笑顔を見せて、首をキュッと下ろします。
<あのね、私、あと1単位で卒業に必要な単位の修得が終わるんだけど
その科目が、1年生の科目なのよ、私が1年の時にさぼって履修してないんだよ
それで、今度試験が有るでしょう、その時は教科書持ち込みOKなんだってね>
(はい、そうですね、それは私も選択してます。)
<お願いと言うのは、その科目の教科書を試験当日貸してくれないかな?>
<1年の科目だから、教科書無くしたみたいなの、お礼は何でもするから>
マサは考えました。マサも同じ試験を受ける身で、教科書は1冊しか有りません。
マミ先輩に貸すと、マサは教科書無で、試験に臨まないと行けません。
でも、俺は1年だし、来年再履修で受ければ良いや。本来が楽天家のマサです。
(マミ先輩、良いですよ。大丈夫です。卒業が掛かってるんだから優先して下さい)
<本当に良いの、凄く助かる>
(教科書は、幸代先輩に預けておきます。マミ先輩のお願いなら火の中、水の中です)
そう言うと、満面の笑顔で、お礼は絶対するから。有難うと言って離れて行きました。
無事に試験が終わり、幸代先輩から、マミが向かいの喫茶店で待ってるって。
喫茶店に入り、マミ先輩を見つけ、前に座ります。
<マサ君、今回は本当に無理言いました。助かった。これで卒業問題無いよ>
(マミ先輩のお役に立てて光栄です。私は来年でも取れますから)
<それでさぁ、今回のお礼だけど、何が良いの?>
マサは、思い切って言いました。
(マミ先輩、俺とデートして下さい。お願いします)
マミ先輩は、キョトンとした顔で、デート、デートで良いの、お安い御用よと。
<いつが良いの>
(マミ先輩の予定が無ければ、今からでも)
<良いよ、もう授業も無いし、バイトも辞めたから暇してるし>
(やった〜、じゃあ出ましょう)
(見たい映画が有るので、行きませんか?)
<良いよ、今日はマサ君に任せるから>
マサは見たかったラブストーリーを見に行き、映画の途中にそっとマミ先輩の
手を握ました。マミ先輩は驚きながらも手を握り返してくれました。
映画を見て、ボーリングへ行き、ファミレスで食事して、楽しい時間は過ぎます。
マミ先輩が、少しお酒飲みたいと言うので、私の部屋で飲みましょうと誘いました。
途中、酒屋でビールと日本酒を買い、つまみは乾きものです。
当時は、コンビニなんていう物は、都会しか無かったですからね。
私の好きなJAZZを掛けて、お酒を飲みながら色んな事を話しました。
何と、俺と幸代先輩との事も、マミ先輩は知ってました。
誰にも言わないと言っていたのに、女性同士は怖いですね。
アルコールが進むにつれて、色っぽい話に変わって行きました。
何か、マミ先輩の目付きや仕草まで変わって行きます。
<マサ君、貴方、舐め好きなんだってね>
マミ先輩の口から恐ろしい言葉が出ました。もう幸代先輩は。
<私も舐めてみる?>完全に酔われています。
<これが、私の、本当のお礼で良いかな?>
まさか、まさかの展開です。盆と正月が一度に来たみたいです。
<でも、良い、本当に舐めるだけで、その先はダメだよ>
勿論です、SEXもしたいけど、マサは舐めれるなら簡単に我慢できます。
<でも、キスはしようね>
マミ先輩は、そう言って、マサに抱き付き、キスをして来ます。
勿論、最初は軽いキスですが、お互いが舌を絡め出して、濃厚なキスへと
変わって行きます。
童貞の時代のマサなら、絶対に無理な展開ですが、男になったマサは、堂々としてます
舌を絡め、唾液交換をして、ドンドンボルテージが上がります。
マミ先輩の顔が、うっとりとした顔に変わって行きました。