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尚代
【SM 官能小説】

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契り-5

 掴んでいたふくらはぎから両手を離し、今度は左手で秘唇の上にある女の尖りの包皮を捲り、右手の親指の腹で、勃起した女の膨らみを押し潰すように円を描いた。
「いやぁ……おかしくなっちゃう……」
(感じてるな。……うおぉぉ、気持ちが良い……すごい締め付けだ)
 瞬間、ギュッとこれまでに無く肉壺が締まった。屹立の血液が逆流しそうなくらいだった。
「ああっ……いやぁ……い、いいわぁ……」
 尚代の反応が全くの別物に変わった。控えめだった喘ぎが、いつのまにか叫ぶようになっていった。
「いひぃっ……だめぇ……いやぁ、こんなの、初めてよぉ……いいいっ……ああっ」
 男がパンパンと激しい音を立てて、金玉を尚代の土手に打ち付ける。男の袋の中では玉がぶつかりあって、ジンジンとした痛みが走る。
 溜めていた子種が堰を切って漏れそうになった。
 往復する男の屹立の亀頭が膨らんで硬くなってきたのを感じたのか、尚代がはっきりと叫び声をあげて拒絶し始めた。
「ねぇ。……出っ……さないで……おっ……ねがいよぉ」
 男が勢いを付けてさらに打ちつける。
 尚代の拒絶と裏腹に女の尖りが一段と膨らみ硬さも増してきた。
「ねっ……えぇ……出さっ……ないで……ああっ……もうだめぇ……」
 男の逝く前に、尚代の方が先に崩れ始めた。
 まず、屹立をギュッギュッと搾るように根元を締め付けてきた。次いで子種を強請るかのように肉壺が前後に扱くようにきつく蠢いている。
 子壺の口の部分に、受け取った子種を溜める空間が拡がっている。
「ああっ……こんなの……こんなの……初めてっ……」
 尚代の下腹部にさざ波が走る。腹に筋肉が硬くなってきた。
 いつのまにか両脚が男の腰に巻き付いて、足首が交差していた。
 グイッと背中が浮き上がって、顎が上がってきた。
 こめかみや首筋に血管が浮き出ている。
「いいいいぃ」
 尚代の背中が反りかえる。尚代の太く熱い息が鼻から男の顔にかかる。
「ああっ……いっ、逝く……逝っくぅ……」
 尚代が先に絶頂を伝えた。
(そんなに、締め付けたら……)
「奥に出すぞっ!……ああっ」
 男の動きが止まった。男の頭の中に閃光が走る。その刹那、尚代は男の背中に両手を回していた。尚代の意識がだんだん遠のいていった。
 男がその瞬間を待っていたのか、我慢していた子種を一気に吐き出した。
 惚れた女の子壺めがけて、子種が出て行く快感は他にたとえようも無かった。
 肉壺が強く締めつけているので、間欠的に送り出されていく精液が、ドクンドクンと尿道を伝わる感触がはっきりとわかる。自分自身の慰めでは得られないすばらしい感触だ。女を征服したときにだけ味わえるオスの特権だった。
 男の尿道を拡げながら、濃厚な子種の塊がズルズルと身体の外に流れ出ていく。それを肉壺が奥へ奥へと招くように扱いていく。子壺が口を開いてそれを吸い取っていった。

 部屋の中が静寂に包まれる。二人の呼吸も止まったかのようにおさまった。
 男は自分の亀頭の周りに精液が溢れるのを感じた。
 長い子種の受け渡しの時間が続いていた。
 二人はけだるさに動くこともままならなく、重なったままだった。屹立から子壺へ、子種が移っていくのが、男の間欠的な息づかいで、端から見てもよくわかった。
 いったい、いつまで子種の受け渡しの儀式が続くのだろうか。
(子壺が吸い込んでいる。……俺の子ができるかも)
 肉壺がいつまでも締め付けていた。
 男には貪欲に子種を呑み込んでいくのがわかった。
(なんて、可愛いんだ。……嫌いな男のものなのに……やはり、マンコには逆らえないか)
 女の尖りはまだ硬いままだった。男はその尖りが柔らかくなるまでやさしく揉み込んでいた。
「うううん……もう、いやぁ……やめてぇ」
 やがて、尚代の意識が戻り、反っていた背中が沈み、男をしっかり掴んで離さないかった肉壺が弛んできた。同時に女の尖りが柔らかくなってきた。
「ねぇ、降りて……降りてちょうだい。……もういいでしょ」
 乱れた声で、小さく叫ぶ。
 尚代は額に汗をかいていた。髪の毛がほつれて額に貼り付いている。鼻翼が赤くなっていた。小鼻がまだヒクついている。
 男もほとんど言葉にならないくらい、息はまだ弾んでいる。
「奥さんは……良くても……俺は……まだ……満足してないぜ」
 男は肉壺の中から抜くつもりはなかった。
「なんですって!……早く……中を……洗わないと……」
「洗わないと……どうなるんだよ?」
「できちゃうわよ。……赤ちゃんができたらこまるのよ」
 その言葉でまた、ムクムクと男の肉棒に力がみなぎってきた。
「できたって……いいじゃねぇか。……満足……したんだろ」
「何を言ってるの……あんたの子供なんて。……いやぁ、もう、さわらないでぇ……」
 男は挿入したまま、今度は女の尖りの根元をギュッギュッと縦に揉み出した。
 たちまち血流が戻ってきて、グンッと尖りの亀頭は硬さを取り戻してきた。
(本当はもっともっと欲しがっていたんだ。……よし……)
 女の尖りがまた硬くなってきたのと同時に肉壺の中で男の屹立も息を吹き返してカチンカチンに膨らんでいた。
「もう、やめてっ!……充分でしょっ!」
 男の回復を感じた尚代が叫んだ。


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