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尚代
【SM 官能小説】

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契り-4

 屹立が往復を繰り返すうちに、抜けるときに竿の部分が、尚代の吐き出す蜜液にまみれ、泡だって真っ白くなっていった。
 男は、少しずつ律動の速度を増していった。
 ネチネチ、ムチムチと静かな密着音が奏でられている。
 尚代は人妻らしく、最初は控えめに喘いでいたが、突然喚きだした。
「ああっ……いいいっ……ねぇ、あそこが……あそこが……」
「どうした?」
「ああっ……あわわわ……子宮が……」
「ふふふ、奥さんのマンコがすっかり馴染んで、俺のチンポとぴったり反りが合ったということさ。……子壺が引きずり出されていく快感はどうだ?……こんなの初めてだろう?」
「あん、ああっ……初めてよぉ……いいぃぃ、……でも、壊れそう」
「どうだ、奥さん。たまらないだろう。……マンコが俺のチンポにたっぷり酔いしれているんだぜ」
「もうだめぇ、あそこが壊れちゃう……いやぁ……やめてぇ、子宮が壊れちゃう。……ねぇ、やめてぇ」
「ええっ?……こんなにマンコがいい音立てているのに、やめていいのかよ」
 男が動きを止める。尚代は、口を大きく開けパクパクさせている。半分白目をむいたまま、肩をせわしく動かして、荒い息を吐いている。男の問いかけに、すぐには返事できない。
「ああっ……いやぁぁぁ。なぁに、これぇ、動いてぇ……やっぱり、やめないでぇ……ねぇ、動いてぇ、お願い、動いてぇ……」
「ふふふ、どっちなんだよ。……やっぱり、マンコを気持ちよくして欲しいんだろう」
「んあぁぁ……お願いぃぃ、動かしてぇ。……動いてぇ……気持ちよくしてぇ……」
 涎を流しながら懇願する。
 満足げな顔で、男は再び動き出した。
「ああっ……気持ち良いぃぃ……それよぉ……それでいいのぉ」
「奥さんのマンコがぴったり密着して、また、いい音で啼き始めたぜ。……入り口がキュッキュ、キュッキュと切なく締めつけてくるぜ」
「ああっ……そのまま……そのままよ。ねぇ、そのまま……」
「奥さん。……いいかぁ、俺の子種を受け取るんだぞ。一滴でも洩らしたら承知しねぇからな。……この日のために溜めて熟成させておいた子種だからな」
「ああっ……それはだめ……ねぇ、だめよ。出しちゃだめ。……赤ちゃんできちゃう」
「じゃぁ、動くの止めるぞ」
 男が静止する。
「あああっ、いやぁ……ねぇ、逝かせてぇ……動いてよぉ、お願いぃぃ」
「動くと、子種が出ちゃうぜ。……だって、奥さん、締め付けるから.……どうする?」
 男は、数回動かしては止め、また数回動かして止めを繰り返しながら問いかけ、尚代を焦らしに焦らしていく。
 尚代は喘ぎながらも、狂った頭で苦しい選択を迫られている。その苦悶の表情を男は楽しんで見ている。
「はああっ、あん……はぁっ。はあぁっ……やだぁ、やっぱり動いて!……止めるのやだぁ。……ねぇ、動いてちょうだい……もっと、早くぅ……もっとぉ……」
「ほらな。言ったとおりだろう。今の奥さんは、もうマンコのいいなりなんだよ。子壺が俺の子種を欲しがっているんだ。……よし、覚悟しろよ。生きの良い子種をたんとご馳走してやるからな」
「いやぁ、だめなのにぃ。……ねぇ、だめよぉ……出しちゃだめぇ……」
「奥さん。それは、俺に言うんじゃなくて、奥さんのマンコに言うんだな。……マンコはわかってるんだよ、強い男の子種を!……よし、最後のひと擦りだ。元気な子を孕めよ」
「あああっ、いいわぁ……やっぱっ、やめてぇ……赤ちゃんできちゃう……でもぉ、いやぁ……ああっ、気持ちいい、すごぃぃ……」
 男が本格的に動き出した。今までの動きは前座だったのか。

 二人とも、しだいに発する言葉が少なくなり、ただただ、絶頂を目指すことに集中していった。
 お互いが狂ったように、それぞれ腰を前後に激しく使っていた。
 ベッドの軋む音と身体がぶつかる音、それと二人の乱れた息づかいが静まった家の中に響きわたる。
「ううっ……うんっ……ううっ、ああん、いいっ……ううっ……ああっ、いいわぁ……」
 人妻らしく、喉の奥から湧き出てくる嗚咽を必死でこらえ、できるだけ控えめな声で男の激しい動きに応えているのがいじらしかった。
 豊かな乳房が身体の動きに遅れて揺れている。男の目の前で揺れ動く乳房の先にある勃起した赤茶色の乳首がリズミカルに前後に動いている。
「ああん…なぁにぃ……やめないでぇ」
 ふと、男は身体の動きを止め、身体をかがめて乳首を含んだ。特に味はしなかった。
「ううぅぅ……いやぁぁ……ねぇ……」
 乳房の根元を絞り込み、ギュッと吸ってみた。あたりまえだが何も出てこなかった。
「ああぁぁ……ねぇ……」
 さらに強く吸うと、口の中に痺れるような苦みが走った。
(うん?……古い乳汁か?……この女、妊娠したことがあるな)
「ねぇ……もっとぉ……」
 屹立を求めて、もどかしげにゆっくりと尚代が腰を動かすのを感じ、あわてて、男は思い出したように咥えていた乳首を離し、また激しく腰を動かしていった。
「あああっ……いいっ……お願い、最後まで……ねぇ、最後までよ。……もう、止めないでぇ。お願いよぉ……逝かせて……お願い、逝かせてぇ……」



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