B田中恵子 幼児公園-2
土曜日。田中家。
恵子さんが得意の中華料理に腕を振るった。
前菜、スープと進み酢豚、八宝菜が出るころには公園プランも固まり酒宴になった。
美味しい料理故酒量も増える。酒はビールと酎ハイだ。
「田中さん、恵子さんが騎乗位の天才だって聞いたけど感度はどうなの?」
「妻は今キッチンにいるから言うけど感度は抜群。逝き方も半端じゃないよ。
議員の妻ということもあって普段は毅然とした態度だし子供にとっても賢母だが
夜は別人間だね。全身をくねらし大きな声で快感を訴え泣き叫ぶんだ。
そして朝には涼しげな妻に戻っている。そのギャップが堪らないね。」
「田中さん。僕と同じ35歳だけどそんな激しい恵子さんと渡り合えるなんて凄いことだよ。」
「妻の淫乱さは日増しに強くなってくるし僕は下り坂だから時々怒らせてしまう事が増えたんだ。」
その時恵子さんが海鮮焼きそばをテーブルに並べ始めた。
「みんな楽しそうね。何のお話しかしら。」
「田中さんののろけ話よ。恵子さんが素晴らしい女性だって熱っぽく語るのよ。」
「いやーね。さてはまた変なこと言ったんでしょう。信用しちゃだめですよ。」
ご主人の隣に座り会話に参加した。
増田さんのご主人がしゃべりだした。
「うちのひかりは2人目の子を産んでから体型が変わったね。
普通は劣化するだろう。ところがうっすらと脂肪がついて見事な肉体になった。
AVデビューすれば人気女優になれると思うね。
衣服の上からじゃとても想像が出来ないくらい見事な身体だよ。
だからその頃から撮影にはまったんだ。
見てお分かりの通り170cmの長身にムッチリと肉がついている。
今、スマホのヌード画像をみんなに見せたいくらいだよ。」
「ちょっ、ちょっと待って。そんなことしたら即離婚だからね。」
ひかりさんの必死の形相にみんな腹を抱えて大笑いだ。
でも僕以外に田中さんもひかりさんの全裸を空想したに違いない。
本音の会話は楽しい。話題はどんどん進む。
「秋の市議選は公認から外されそうなんだ。前回だってギリギリの当選だったからね。
前回の選挙資金は500万円かかった。だから今回当選するには800万円は必要だろう。
しかも党からの援助は受けられず後援会長からも厳しい見通しだと言われている。
本業の広告業も落ち込んでおり今の議員給料が貰えないと我が家は厳しいね。」
「田中さん、そんなストレス抱えていたら弱くなるのは当然だよ。
僕も離婚裁判中はオスの機能は完全に失っていたからね。」
「分かってくれるかい。秋までにどうしてもあと300万円必要なんだ。
あれこれ絞り出した上の300万円だからきつくて。」
「選挙の時は僕たち全員でお手伝いするよ。頑張ってください。」
そして話題が尽き始めた頃、切り出した。
「明日幼稚園バスを見送った後、建築業者を呼んでいます。
工事の希望をお母さん方3人で説明して欲しいのです。
お気に入りの公園にするため細かいところまで指図して欲しいのです。」