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七ツの短小な荒スジ
【エッセイ/詩 その他小説】

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「伊勢物語」に憧れて-3

 【第四筋】

俺は会社員 弟は小学生
だけど メッチャ仲良し
二人いっしょの部屋で
いっしょのベッドで 暮らしてる

ある夜中 俺がパソコンで
ひそかに仕事をしていたら
弟が俺にもたれかかってきた
「お兄ちゃん 聞きたいんだけど」

「僕 このごろ夜中にいつのまにか
パンツの中に 手が入ってて それで
いつのまにか おチンチンのあたりが
黒っぽく 汚れてしまってるの……」

お、俺の お、弟に し、思春期の
悩みが来てしまったとは!
いかん ここはまず弟の悩みの
現状からまず 把握しなければ


 
 【第五筋】

〔そこに一家あり。母親と双子の高校生の兄、中学生の弟の四人家族なり。ある日母親が再婚を考えている事を告げぬ。子らは迷いながらも母親が選んだ人だからとそれを諾なう。家にやってきた新しい父親は、弟と背丈が同じくらいの少年のごとき男性なり。兄たちも弟も、ひと目で心奪われぬ。〕

弟「パパ、お背中流してあげるね。」
父「はい、お願いします。」
弟「こうして見ると、パパのお背中って、すごくたくましいよね。」
父「そっかな……自分じゃ見えないから。」

弟「ねえパパ、ぼくパパを抱っこできるよ。」
父「え…… わっ! すごいすごい。ああ……」
弟「パパ、どうしたの?」
父「ぼく、この抱っこされると……眠く……なるんだ……」
弟(わ、本当だ。パパ、ぼくにお姫さま抱っこされて眠っちゃった。)

兄'「おい、おまえ…」
兄"「パパに何してるんだ!」
弟「何もしてないよ。抱っこしたら眠ってしまったんだよ!」
兄'「そのままだと風邪ひくだろ。」
兄"「お風呂から出そう。ほら、俺に渡して。」
弟「いや、ぼくがこのまま外へ出るよ。」
兄'「おまえフラついてるだろ。危ないじゃないか。」
兄"「そうだ。早く俺に渡して!」

母「あんたたち、私のダンナに何してるの!起きちゃうでしょ!」



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