投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 398 特命捜査対策室長 上原若菜 400 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

サーガの過去-4

 「あなたはサーガがどのぐらいの規模の事件を起こせる状態にあると見てるの?」
その質問に深野は腕を組み目を閉じて考えた。
 「サリン事件以上の希望小売価格事件を起こせる事は確実だ。問題は武器を使ってのテロ。中東やロシアから続々と武器を密輸していると言う噂だ。サーガの信奉者の中には警察官、自衛隊員も居ると聞く。武器の扱いには詳しいだろうし、もしかしたら自ら武器を作り出しているかも知れない。サーガは自分の企てた事件を対岸から見て喜びを覚えるタイプだろう。大きいければ大きい程その喜びは増す。日本ではテロとしては現在サリン事件がもっとも最悪なものとして認識されているが。フランスやアメリカで起こるようなテロは日本では起きていない。恐らくサーガが狙うのはソコだろう。日本で未だかつて起きた事のないテロ。日本のみならず世界に衝撃を与えるようなテロ。私はそう思うが。」
若菜は深野の話を真剣に聞いていた。
 「サーガはそこまでやる男?」
深野は即答する。
 「やる男だ。」
若菜は深野の目をジッと見つめた。
 「たかが1人のレイプ犯を逃すのに2件も爆発騒ぎを起こすぐらいだもんね。あのレベルの爆発ならいつでも行えると言うデモンストレーションだったのかも知れないわね。」
 「そう。サーガは軽く見てるとすぐに足元を狙われるぞ?恐らく君が私に会いに来た情報も既に得てるかもしれない。」
 「そうね。あなたを監視する為にこの刑務所にも信者を潜らせている可能性もあるって事でしょ?」
 「そう言う事だ。私はその視線を常に感じている。」
 「そう。大変ね。」
若菜はスッと立ち上がり仕切りガラスに歩み寄ると、再びすり抜けて見せた。
 「私達の会話は気になるとこなんでしょ?サーガは…。」
 「えっ…?」
深野を監視していた所員の顔を覗き込む。深野は目を閉じ深く溜息をついた。
 「あ…」
若菜は所員のポケットの中に手を入れた。そして何かを掴み口元に持って行く。
 「こんな会話よりも私のオナニー盗み聞きの方が趣味なんじゃないの?サーガちゃん♪」
マギーは若菜の口元に注目する。すると若菜が持っているのは隠しマイクである事に気付いた。
 その時、東京刑務所の道路脇に停まっていた1台の車が急発進した。
 「フッ、さすが!」
と、ある男のひと言を残して。
 「マギー!所長を呼びなさい。そして刑務所の廻りを調べて不審な車両がないか調べて貰って!あと至急5キロ以内を緊急配備させて!」
若菜は所員の手を後ろに抑える。マギーは慌てて面会室を飛び出して行った。
 「あんたさぁ、怪しいのよ、動きがさぁ。しきりにポケット気にしたりさぁ。それに目つきが完全に盗聴犯の目をしてる。所員として私達を監視してる目じゃない。」
 「くっ…!」
若菜の強さは想像以上であった。人間の体の仕組みを熟知していなければさほど力任せで抑えられている訳でもないのにこれほど体の自由が効かない訳がない。所員はスパイであった。到着した他の所員により身柄を拘束されたのであった。


特命捜査対策室長 上原若菜の最初へ 特命捜査対策室長 上原若菜 398 特命捜査対策室長 上原若菜 400 特命捜査対策室長 上原若菜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前