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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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サーガの過去-5

 「見抜いていたか…。」
若菜はフッと笑う。
 「だいたい一番あなたが怪しかったわよ。あんなに素直にサーガの事を話すなんてね。まるで本人に『お前のやろうとしている事はお見通しだ』ってアピールしてるようだったもん。」
 「さすがだな。て事は今日は車で帰れない事も気づいているって事かな?」
 「まぁね。あーあ、あの車には高いお金出して買った私の大事な大事な玩具が入ってるのになぁ。爆発処理班に爆弾取り外して貰ったら何とか回収しなきゃ。処理できればいいけど。」
 「恐らく無理だろう。触れたりロック解除した時点で爆発するだろうからな。爆発処理班が処理出来るようなそこらの爆弾は仕掛けてないはずだ。」
 「だよねー。また買わなきゃ…。」
若菜は溜息をつき爆発処理班を呼び車を調べさせた。
 「これは処理不能ですね。少しでも刺激を感じたらすぐに爆発します。危険ですから離れて下さい。」
移動する事も出来ず、できるだけ廻りの車などを移動し、防護壁を車の廻りに取り囲むように設置する。
 「ダメでした。監視カメラで不審な車が停まっていたのは確認できましたがナンバーまでは…。」
マギーが報告する。
 「でしょうね。監視カメラの位置は確認すみだろうからナンバー見られるようなヘマはしないでしょうからね。緊急配備も間に合わなかった?」
 「はい。」
 「そっ。しょうがないわね。ところでマギー、車の中に大事なものはある?」
 「え?い、いえ…。お泊まりセットぐらいなんで。」
 「バイブとかわ?」
 「はっ!?そんなもの持って来てないですから!」
 「そう…。」
そう言って溜息をついた若菜を見てマギーは呆れる。
 (この人、出張にそんなもの持って来てるんだ…。)
と。
 「じゃ、下がるわよ?マギー。」
 「えっ??」
全員が車から離れる。そして爆発処理班が逃げる時間を計算して石を空高く放り投げ走って逃げる。石が車に落ちた瞬間、まるで映画のワンシーンかのような激しい爆発が起きた。
 「きゃあ!!」
マギーは頭を抱え怯えた。一方若菜はその爆発をジッと見つめていた。
 「マギー、良く見なさい。テロはテレビの中の出来事じゃないのよ?テロは私達の目の前にあるものなのよ?」
その言葉にマギーは爆発して燃え上がる車を見つめる。もし気付かずに車に乗っていたら今頃復讐どころか自分の命が無かったかも知れないのだ。自分がテロの標的にされた事が重い恐怖となりマギーの体にのしかかったのであった。
 (この人の研ぎ澄まされた感覚は凄い…。)
車に爆弾が仕掛けられている可能性に気付いた若菜にどうしたらここまで様々な事を洞察できる能力が身に付くのかと驚き、言葉も出なかったのであった。


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