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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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サーガの過去-3

 「今日は何か聞きたい事があって来たんじゃないのか?」
若菜の顔も笑みを含みながらも引き締まる。
 「まぁね。何だと思う?」
 「サーガの事だろうな。」
 「正解〜♪知ってる事、全部教えてよぅ。嘘はつかないでね?」
 「嘘をついても見破れるだろう。そんな相手に嘘はつかないよ。」
 「さすが教祖さま!私、信者になっちゃおうかなぁ。」
 「その気もないくせに。フフッ。サーガか…。正直言っていつどの時期にノウムに入信したのかは不明なんだ。気づいたら居た、そんな印象だ。聞いた話によると中学時代に彼の母親が入信し、一緒についてきたと言う事だ。まだまだ子供だからみんなに面倒を見られ可愛がられていたよ。ただ、入信して1年も経たない内に母親は行方をくらましてしまった。しかしかれはノウムに残り信者として成長して行ったんだ。彼は頭も良く社交的ではあるが女癖だけは手がつけられない程悪かった。信者の女性にも良く手を出していた。手を出していたと言うよりも、殆ど無理矢理だったらしいが…。後から聞いた話だ。女性をそんな目にあわせる男とは思ってもいなかった。」
 「そう。やっぱりレイプ狂者だったのね。田口徹と親密であった影響かな?ねぇ、ノウムは覚醒剤や麻薬を密売とかしてたの?」
 「それも後から聞いた話だが、ノウムに覚醒剤を持ち込んだのはサーガだと言う事だ。密かに仲間を集い密かに私腹を肥やして言った。大金を前に多くの信者がサーガについた。過激思想は高まる一方であった。あの地下鉄サリン事件を企て実行させたのはサーガで間違いないだろう。彼は裏から計画を練り実践させた。実行役の信者には全て私の指示であったと証言するよう指示していたのであろう。刑務所から出てきた時の優遇を餌にサーガは彼らの魂を買ったのだ。下條は私の意思を継ぎ、健全な宗教団体にしようと努力してくれている。しかし宗教を拠り所にしてくる人間は社会に疎外感や不満を抱えたり、心に闇を持つ人間が多い。その闇をサーガは上手く利用しどんどん信者を増やしている。覚醒剤で得た富で、すでに大規模なテロを実行出来るぐらいの武器を手にしているとも言われている。奴を止めないと過去最悪の大事件を引き起こす可能性がある。それを止めるのは 君しかいないんじゃないのか?」
若菜は当然のようにサラッと答えた。
 「でしょうね。私しかいないわ。」
 「フフッ、頼もしいな、君は。」
もはや認め合う2人。説明のつかないような絆を感じる。
 「テロもレイプも許せないのよね、私。」
その鋭く光る眼光に、教祖でさえ圧倒されてしまう程の意思を深野は改めて感じたのであった。


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