投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 279 「夏の出来事 5」 281 「夏の出来事 5」の最後へ

寂しさ-1

タクミが少し考えた後に言う。


「縛って、、いーい?」

  何をしたら 俺は

 安心 出来るんだろう


「 え? 、 、、、。」

「 嫌?」

「っ、 〜っ ぅうん、、。」

「、、。 
 じゃー、下に座って?」 


「、 、 、、、」


タクミはちづるを促すと、
ソファーの下のじゅうたんに座らせた。
ちづるに万歳をさせて、
両手首を首の後ろの位置で、
ソファーの肘掛けにくくりつける。

縛っている時、
タクミの顔が近くにあり、
じっと見つめる。

さっきタクミが言っていた
寂しい、という言葉が頭から離れない。

自分のせいだと言っていた。
つい、理由を探す。

「、 〜っ、 タクミ君、」

「 ん?」

タクミはネクタイでちづるを
縛りながら耳を傾ける。

「、 、、タクミ君が、
 寂しいのは、、 私が 」

「結婚してるから。
 じゃ、ないからね?」

「 ぁ。」

  違った  

    、 、、じゃあ 

「、、吉川さんの事?」

「、、それもあるけど。
 それだけじゃないよ。」

「 ? 、、、。」

 結婚してる事じゃなくて
  吉川さんの事、だけじゃない?

 、 、じゃあ
      なんだろう 

 タクミ君の寂しくなる 理由

   やっぱり 年齢かな

「、、やっぱり、 ねん」

「別に、、いいじゃん。
 さっきも言ったでしょ?
 俺の勝手だよ。
 っ はーー、出来た。」

「、 、 、、。」

「、 、 、 、、。」


タクミがじっとちづるを見つめる。
何かを考えている様子だが、
タクミの考えている事が
さっぱり分からない。

タクミはそっと手を伸ばし、
ちづるの頬を撫で始めた。
しばらく黙って撫でていると
タクミがぽつりと言う。

「始めて縛った時の事、
       覚えてる?」

「 ぇ?」

「俺が、シャワーしに行って。
戻ったらちづちゃん、
   凄く怖がってた。」

「 ん、、ぅん。」

「足首真っ赤になっちゃって、
ここのじゅうたんに
  漏らしちゃってさぁ。」

「、 、 〜っ、、」

「その後、エッチして。
その時に言った事覚えてる?」

「 ? その時に ? 」

  言った 事?

「俺が、悪い人で
 小型のカメラとか持ってたら
どうしようって、、、。」


「 ぁ 。」

  覚えてる

 あの時

 タクミ君の事 
   まだよく知らなかったから

 疑って

 疑う気持ちが止まらなくなって

  凄く 怖かった 



「、、ん、 。
 あの時は、まだ、、
  分からなかったから。」

「何を?」

「タクミ君の事、、。」

「、、、。」

「今は、ちゃんと
    知ってるから。」

「、、、 どうかな。」

「 ぇ?」

「、、キスしていい?」

「 ぇ ぁ。 〜っ」

タクミはちづるにキスをする。
すぐに舌が入ってきた。
ちづるは身動きが取りづらいせいか、
少し苦しそうに悶える。
タクミは「脱がすね。」と言い
ちづるのズボンを脱がせた。

しばらくの間、
キスをして胸を揉む。

ふと、キスが離れる。

タクミは責めるような、
それでいて寂しそうな目で
ちづるを見つめる。

そのまま立ち上がると
ちづるに背中を向け、
畳んである自分のGパンの近くで
腰をおろす。

ちづるは、
タクミが何をしているか分からず、
タクミの背中に話しかける。

「、 、、タクミ君?」

「、 、、、。」


「 ぇ? 」

「、 、、、。」


振り向いたタクミの手には、
スマホを持っていた。

ちづるの前でしゃがんでいるタクミは
冷たい目で、
ちづるに静かにこう言った。

「撮ろうか。」


「 ぇ?  」

   撮ろうか って?

    
  何  を ?

   

      え ?


「ちづちゃんを。 だよ。」

「、! 、 、 、、。」

「 いーい ?」

「 、、、なんで ?」

「、、、なんとなく。
 可愛いし、撮りたいだけ。」

「、 、 、、。」

「 駄目なの?」


「、 、 、〜っ 、、
 、 っ 〜っ  
 〜っんっ うん、、
 出来たら 〜っ 、、
 撮らないで ほしい 〜っ」


「、 、 、、。」


 真っ青

  過去の事
    思い出してんのかな

 ストーカー男に された事


「そっか、、。
 でも、俺、、 撮りたい。
 もし、撮ったら 、 俺の 」

「〜っ ? 〜っ 
 は っ  はぁ、、 、」 


「寂しい気持ち 。
もっと、ちゃんと、、
     なくなるかも。」

「っ ! 〜っ 〜っ、、っ 
 はぁ、、、 はぁっ  」


「、 、、、、。」



2人は
見つめあったまま黙った。

ちづるは動揺し、
息が少しづつあがっていった。


「夏の出来事 5」の最初へ 「夏の出来事 5」 279 「夏の出来事 5」 281 「夏の出来事 5」の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前