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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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男嫌いのマギー-8

 マギーは天井を見つめているが、しかしその視線はずっとずっと遠くを見ているようであった。暫くの沈黙の後、重い口を開く。
 「私達はいつも帰りは一緒だったの。でもその日、私は用事があって途中で別れた。用事を済ませて家に帰り、彼女にすぐメールした。いつもならすぐに返事が来るのに全然返って来なくて…。心配して電話やメールをたくさんしたけど返って来なかった。心配だったけど彼女も何か用事があって出れないのかなって思ってその日は寝たの。そして朝、起きたらあのメールが来てて、何か嫌な予感がした。私はすぐに彼女の家に行ったの。そうしたら警察の人達がたくさんいて…。何が何だか分からなかったけど、彼女が何か事件に巻き込まれたんじゃないかと思って。私は動揺しながら必死で警察の人に話を聞こうとした。でも部外者だからって教えて貰えなかった。もう学校なんて行ってられなかった。私はそこから動かなかった。そうしたら近所の人達が話している声が聞こえた。『娘さんが自殺したみたいだ』って。頭が真っ白になった。何で?どうして彼女が自殺するのって。理由が全く思い浮かばなかった。彼女は誰からも好かれていたし、もちろんイジメなんかなかった。それに次の日曜日にディズニーランドに行く約束だってしてた。私はそんな話、信じる事なんか出来なかった。メールがあった時間は早朝の4時。ほんの3時間前まで彼女は生きてたのよ?死んだなんて信じられなかった。私はそこにいた刑事さんにそのメールを見せた。そうしたら私を部外者扱いしなくなり事情を聞かせて欲しいと言われパトカーの中に乗ったの。そこで私は彼女に何があったのかを聞いた。」
まるで魂が抜けていくように言葉が口から漏れていると言った口調だ。よほどショックである出来事である事は容易に想像できた。
 「あの日、私と別れて一人で帰って行った彼女は3人組の男に車で拉致されてレイプされたと言われた。」
 「えっ…?」
衝撃的な事実に絶句した杉山。マギーは杉山の様子など気にする様子もなく淡々と話した。
 「彼女は私にメールする前、携帯にメールを未送信にして遺言を書いていたの。何があったのか、犯人の特徴、車のナンバー。そして両親に向けられた遺言…。写真を撮られ、動画も撮影されたと。当時全国的にレイプ犯罪は多発してたし、その写真や動画がネットにアップされ世の中にさらされる現実は誰もが知ってた。彼女は自分の辱めを受けた姿が世の中に曝され事を嘆き自ら命を絶った。15歳の少女にとってレイプされる事がどれだけの苦しみか分かる…?」
杉山は何も言葉が出なかった。しかし話はそれだけではなかった。マギーを苦しめる事実が隠されていたのであった。


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