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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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男嫌いのマギー-9

 「私は悔やんだ。私の用事に無理やり付き合わせればよかった、とか、用事を後にして一緒に帰ればよかった、とか。胸が苦しくなった。でも私の胸はもっともっと苦しめるんだって事を思い知らされた。それは彼女の遺体に対面し、枯れる程泣いた後に刑事さんから聞かされた。彼女がレイプされた経緯を耳にした時、私は抜け殻になりそうな気持ちになった。犯人は3人の内2人はすぐに捕まった。その2人からの取り調べで得た情報を刑事さんは私に説明した。犯人は計画的に彼女を狙いレイプしたと。いえ、彼女をではなく彼女らを、ね。」
 「彼女らって…?」
 「犯人は以前からいつも2人で帰る2人に目をつけていて、あの日、2人をレイプする計画だったと。」
 「え…?ま、まさか…。」
 「そう。犯人らは彼女と私、2人ともレイプする計画だったの。でも私はいなかった。犯人は私達2人で歩いている所を待ち伏せして拉致するつもりだった。でもあの日、彼女1人しか来なかった。犯人は迷う事はなかったと言ったらしいわ。1人でもいいや、残りは後で犯せばいい、とりあえずコイツを楽しもう、と。全員一致の意見だったらしい。犯人は夕方19時頃拉致し、2時まで彼女に暴行したと。彼女は私の分まで地獄を味わったの。私がいれば彼女の苦しみも半分で済んだかも知れない…。死なずに済んだかも知れない。2人で帰ればもしかしたら難を逃れられたかも知れない。私は思った。私のせいで彼女は死んだんだって。私が用事なんて後回しにしていつも通り一緒に帰ってさえいれば彼女は…彼女は…。」
マギーの表情は変わらなかったが、しかし一筋の涙がスッと目から零れ落ちた。
 「逮捕された2人は懲役13年。まだ服役してるわ。ただし今年の11月に出てくる。でも残りの1人は未だに捕まってない。私は彼女が亡くなった後、苦しみに苦しんだ挙げ句、刑事になる事を決めた。そして未だに逃亡している犯人、植田卓郎を探し出し、殺す為に刑事になった。」
 「えっ…?」
 「加えて服役している柳沢智也と山口研二が出所したと同時に殺す為に刑事になった。私は3人への復讐の為に刑事になった。3人に復讐を遂げられれば私は刑事に何の未練もない。だから私は若菜さんとの仕事の話があった時、迷わずに決めたの。私にとって若菜さんはお手本なの。大切な人を奪った奴への復讐…。これ以上ないお手本。一緒の境遇にある彼女の全てを身につけ、私は3人に復讐する。誰にも止められない…、いえ、邪魔させない。」
あまりの衝撃的な告白に杉山は言葉を失う。しかしマギーの男嫌いの理由が分かるような気はした。マギーもある意味、レイプ被害者なんだと思った杉山であった。


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