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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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高梨愛理の亡霊-9

 空中をゆっくりと徘徊してから椅子にゆっくりと着地した若菜。呆然とする3人をよそに首を傾けニコッと笑い、何事もなかったかのように取調を始めた。
 「では、改めて聞くわ?高梨愛理を知ってるわよね?」
もはや毒々しい雰囲気はすっかり抜かれてしまった和歌は素直に取調に応じる。
 「は、はい…。」
 「いつからの知り合い?」
 「高校の時から…。学校は違ったけど私も読者モデルをしていたから、仕事で知り合いました。」
 「仲は良かったの?」
 「…。表面上は…。」
 「何?その意味ありげな言い方は?本当は仲が悪かったって?」
 「仲が悪かったって言うか…、常に私よりも上を行く愛理に嫉妬してたんです。勝手に。愛理は知らなかったと思う…。どんなに頑張っても一番チヤホヤされるのは愛理だった。私は顔で笑いながら心の中では嫉妬の炎が燃えたぎっていました…。」
 「まー、女の世界じゃ良くある事ね。」
 「私以外にもたくさんいたと思う。でもあっちは全然気にする様子もなく。そしていつもブランド物とかたくさん持っている事を話していた時に、愛理がモデル以外にも仕事をしているって。袋に入った粉を売るだけの簡単な仕事だって。当時の私でもそれがヤバイ物だってすぐに分かった。でも子供だったのね。私達は贅沢な暮らしがしたくて、ブランド品を持ちたくて、軽い気持ちでその仕事に乗ったの。初めは自分でそれを使う気なんて全くなかった。でも愛理が少量吸ってセックスすると別世界の快感が得られると言う話をしてて、興味本位で私達は使ってしまったんです。そうしたらそのあまりの快感に病みつきになり、キメセクにのめり込んで行ったわ。自分でも使い、男にもバンバン売っていた私達の前に愛理が連れてきたのがサーガと呼ばれる男でした。恐らく私と同じぐらいの歳の頭の良さそうな、でも嫌ながら感じがする男だった。同じぐらいの高校生らしき男が覚醒剤の元締めみたいな事をしてるのに驚いた。でもどこかカリスマ性があり、これから俺達が日本のリーダーとして活躍していくんだ、大人の古くさい考えをぶっ壊さなきゃならない。だから大人に覚醒剤をどんどん使わせて壊してしまえと言って、芸能人に覚醒剤を売る事を言われました。」
若菜の見る限り、和歌が嘘を言っているようには見えなかった。真実を話していると確信が持てたのであった。


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