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妻の悦びが僕の愛のカタチ 〜奈落へ栄達する夏帆〜
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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高まる期待-1

 マンションのエントランスを抜け右へ向かう。ブロック塀に囲まれたゴミの集積所の前では、いつものように四、五人の奥様連中が団子になり、「誰々さんがどうだとか」くだらない会話を楽しんでいる。もっとましな場所で話せないのか? 心で呟きながら軽く会釈をする。薄汚いゴミ山の前でたわいもない会話に花を咲かせている彼女たちは、話を止めることなく会釈を返す。異臭を放つその場所を曲がり、そのままマンション裏の駐車場へ向かう。僕は近所づきあいをほとんどしない。元気で社交的な石井夏帆の夫であるという理由だけで、汚物の前で賑やかな連中は会釈を返してきたに過ぎない。どうでもいいやり取りをひたすら続ける彼女たちをしり目に駐車場の車に乗り込んだ。朝日に照らされムッと蒸し返す車内は、春の終わりと近づく夏を教えた。三階の自室のベランダを見あげ、今日あの部屋で何が起こるのかと期待に胸を膨らませ会社へ向かった。

 PCに向かい熱心にキーボードを叩きつけ、営業のとってきた仕事をこなす。十数ページの小冊子の内容をまとめ、プレゼン用ソフトに落とし込むだけの作業だ。いつもの僕ならまる一日、いや二日はかかる仕事だが、午前十一時には営業部長に資料を渡していた。部長は驚き、資料をパラパラとめくりながら感心していた。上司に作業を終えたことを告げ、早めの休憩を求めると了承してくれた。もちろん僕の病気を気遣ってのことだ。
 僕は屋上でノートPCに太田君から手渡されたメモリスティックを差し込む。オートプレイヤーが立ち上がり動画の再生が始まった。

 真っ暗な寝室。ベッドの上で膨らむシーツの動きがかろうじてわかった。その動きは徐々に大きくなる。「きゃっ!」妻が悲鳴と共にベッドから抜き出した。寝室に照明がともる。
ベッドの上では太田君が何度も土下座をしている。妻は呆然とそれを見ていた。彼は土下座を繰り返し、僕にここで寝るよう勧められたと必死に説明していた。早送り。2人はベッドの両端ぎりぎりに、互いに背を向け眠りにつく。再び早送り。目覚ましベルと共に妻がベッドから起きだした。
 まあ、こんなもんか――僕は次のステップに移ることにした。

 早めに退社した僕は、玄関先でチャイムを鳴らした。ドアの開錠音がする。いつもなら妻がドアを開け出迎えてくれるのだが、今日は出てこない。自宅に入ると玄関先にスリップ姿の妻が立っていた。その後ろで太田君がカメラを構えている。
「ごめんね。こんな格好だから。仕事どうだった? 昨日夜遅かったから疲れたでしょ」
 頷きながら二人の間を抜け、ソファーに身を投げる。妻は、カメラを手にする太田君が存在しないかのように、「すぐできるから」と夕飯の支度に取り掛かる。太田君が僕の横に腰掛けカメラを手渡してきた。
「今日、どうだった?」小声で聞く。彼は照れくさそうに笑いながら首をかしげる。
「今後も頼むよ。気長によろしく」僕の言葉に彼は大きく頷く。お互い真剣な目つきだった。
「太田君、もう帰るって」
 妻は彼の食事も用意したと言うが、彼にはもう帰ってもらうことにした。二人で玄関先まで見送る。
「今度こいつをデートに誘ってやってよ。なんならホテルに連れ込んじゃって」
「ホ、ホ、ホ、ホテルですって! バカッ。こんなおばさんとデートなんてする訳ないでしょ!」僕の言葉に、彼女は照れくさそうに背中を軽く叩いてくる。
「頑張ります! 必ず夏帆を落として見せますから」
 彼は深々とお辞儀をして感謝の言葉を残し、笑顔で去って行った。

「今日どうだった?」リビングで夕飯をとっている。
「そりゃ恥ずかしかったわよ! こんな格好で1日中すごすなんて! しかも圭一さんと二人っきりよ」
 妻はいつものように明るく元気に答える。僕は食事を済ませ、残りの仕事を片付けるといい残し、PCのある部屋にこもった。PCにメモリスティックを差し、今日の妻の様子を楽しむ。

 玄関先で僕を見送るスリップ姿の妻の後ろ姿から始まった。ドアが閉まり彼女が振り向く。
「やだ! なに撮ってるのよ!」妻が顔を隠し太田君の横を小走りで駆け抜ける。レンズがそれを追う。キッチンで朝食の準備をする妻。僕の頼みだから、やむなくこんな格好をしていると何度も言い訳をして、その都度「ごめんなさいね、おばさんのみっともない姿を見せてしまって」と謝る。カメラに気付くたび手の甲で顔を隠していた。リビングの全景。三脚にカメラを固定しているのだろう。テーブルを挟み2人は朝食をとっている。妻は相変わらず片手の甲で顔を隠していた。談笑しテレビを見るなどする二人を早送りでとばす。スリップの裾から半分はみ出したショーツのアップ。レンズが引くと、腰を折りお尻を突き出した妻があらわれる。浴室の洗濯機から洗濯物を取り出しているようだ。カメラに気付き慌ててお尻を隠す妻。太田君が笑う。昼食。妻は顔を隠していなかった。キッチンで昼食の後片付けをしている妻の後ろ姿。カメラがゆっくりと近づき、不意に床が映る。何やらもめる声が聞こえる。再びフレームに納まる妻は、スリップの裾と胸元を整えていた。カメラはそのままソファーに向かい、妻の後ろ姿を映す。人差し指が割り込んできた。太田君の指だ。その指先はわずかに濡れ光っていた。その後、妻は掃除などの家事をこなすうち、やがてカメラや太田君を気にしなくなっていった。最後は僕を出迎える妻の後ろ姿だった。

 他人の視線やカメラに慣れさせるという工程『メス豚みゆきの創り方』に書いてあった、ことは成功したようだ。僕は満足げに動画をハードディスクに保存して、メモリーチップをカメラに戻した。
 先に入浴していた妻が浴室から出てくる音がした。ドアを開け妻に声をかける。
「ちょっと来て、話があるんだ」
 妻はバスタオルを巻いたまま、PCの置かれたデスクの椅子に腰かける僕の横に立つ。
「とても大事な話なんだ」
 見上げる僕に妻はとても不安そうな表情を浮かべていた。


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