覚悟-8
「早く元の生活に戻りたい…」
真千子はそう呟きバスタオルを体に巻き階段を上がりバスルームを出て2階の寝室へ向かう。階段を登る音に、きっと中野はこれからベッドの上で自分がどれだけスケベな事をしてくれると期待しているのだろうと考えると情けなくなる。気持ちに反して体はセックスを求めている。しかし割り切らないといけない。杏樹を中心にみんながフレアとの関係を断とうと必死なのだ。みんな苦しんでいる。余計な事は考えずにとにかく媚薬…いや覚醒剤を売り自分らが負わされた借金を返済する事だけを考える事にした。気を入れ直し、真千子は娼婦以上の痴女になる。
「お待たせ♪」
シャワー浴びたての美魔女のバスローブ姿に中野をドキッとさせる笑みを浮かべながら寝室に入って来た真千子。中野はベッドの上に仰向けで寝ていた。
「待ちくたびれましたよ!」
「ンフっ…、ごめんね?お詫びに…」
真千子はベッドに上がり中野の腰からタオルを外す。
「えっ?いきなり!?」
驚く中野にニコッと笑い、グデッとしたペニスを指で摘まむ。そして皮を根元に引き寄せた。ムキッと露出する亀頭。
「あーん、やっぱりたまらないわぁ…」
そう言って舌で先っぽを柔らかく舐め始めた。
「ああっ…。真千子さんってマジ、チンポ好きなんですね…」
「ペロッ…。大好きよ?だって私をあんなに気持ち良くしてくれるんだもん。オチンチン嫌いな女なんていないわ…。」
「ハァハァ…全ての女がそうって訳じゃ…。」
「そうかな?じゃあ私みたいなスケベな女はみんなオチンチンが大好きって言い直そうかな…。」
「自覚してるんだ…自分がスケベな女だって…」
そう言った瞬間、一瞬真千子の動きが止まったかのように見えた。しかしすぐにニコッと笑う。
「だって…、スケベでしょ?私…。」
「はい、ハァハァ…ドスケベです…」
「ンフっ、ありがと…」
ヨガ教室の時はどちらかと言うと杏樹らの積極的なエロトークを一歩引いて聞いているような真千子。しかしこの変わり様はやはり違和感を感じざるを得なかった。
「ハァハァ…、この亀ちゃん見ると…頭の中がスケベな事でいっぱいになっちゃうの…。」
そう言って口を開きまだフニャフニャ状態のペニスを口に咥え込んだ。
「っと!そ、その前に相談事あるんじゃ…」
そう言った時の真千子の目は確かに待ってましたと言わんばかりに光ったかのように見えた。
「聞いてくれるの…?」
「はい…。こんなに良くしてくれる真千子さんの為に…俺に何か出来る事があればって…。」
真千子は口からペニスを出し、
「嬉しい!中野クン!」
と言って抱き着いて来た。
「聞きたいです。」
「うん…。」
中野は真千子を腕枕しながら見つめた。