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ひょうたん(魂を吸い込むツボ)
【SF 官能小説】

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マンション侵入物色-1

到着して見ると年季の入ったマンションだった。
手袋をして、山田さんのカバンから部屋鍵と良く拭いた携帯を取り出した。
「物色してくるよ」と後ろに声をかけて、山田さんを車に残したままマンションに向かった。
何のセキュリティもなく人にも合わず、無事、彼女の部屋のドアに立つ。
「人がいたら逃げよう」
チャイムを押してみる。
ピンポーン……
ピンポーン……
しばらくしても反応がない。
「僕は本当に運がいい」
さっそく鍵穴に鍵を差し込むと、まるで山田さんを犯している気分になった。
ドアを開けたら、ワンルームの玄関に女の子の匂いがした。
「おじゃましまーす」
初めて入る女性の部屋、
玄関から右にトイレ付き風呂、左にキッチンがあり
その奥の部屋にはベッドとテーブルとTVが置いてあった。
カーテンや絨毯、クッションなどピンク系が多く、
ベッドには可愛いぬいぐるみが置いてある。全体的に女の子らしい部屋だった。
美人の山田さんには合わないような気がする。
「美人は可愛いに憧れるのかな?」
TVの横の台には彼氏と思わしき男とツーショットの写真が立てかけてあった。
足が長くさっぱりしたイケメンが白い歯を見せて山田さんの腰に手を回している。
絵に書いたような美男美女だ。
この二人をみたら誰もこの領域には入れないほどお似合いすぎる。
写真を指さし
「僕がお前に勝てるものはなくても、お前の彼女は僕の物だ、僕のオナホになるんだザマアミロ」
と勝ち誇ってやった、少し気分が晴れた。
1つしかない収納場所のクローゼットを開けたら旅行かばんが置いてあった。
「これ使えるね」
カバンを床に広げ
下着類、普段着やスーツ、化粧道具に生理用品、通帳印鑑など
カバンに入るだけ押しこんだ。
「ほとんど衣服だな」
そして携帯をベッドの上に置いてから部屋を出る。
「誰もいないね」と確認して
ドアノブにわざと部屋鍵を指してその場を離れた。
僕以外の人が侵入すれば犯人が分からなくなると思ったからだ。
カバンはキャスター付きだけど引くと音がうるさいので担いて持っていく。
車の後部座席にカバンを放り投げてから、
目立たない様にゆっくりと車を出し発進させる。
守衛さんを止めてからかなり時間が立っているので急がないと。

自宅のマンションに向かった。
冷房をかけながら走り、マンションに着き、
山田さんの背中を押して、荷物を運ぶ。
「急げ、急げ」
エレベータを降りて玄関を開けてカバンを放り投げ、山田さんを押し込んだ。
何故か月岡さんが見当たらないけど、気にしてる場合じゃない。
外の社用車に乗り込み会社に戻る。
「社用車使った事がばれないようにしなきゃ」
会社につくと、魂のぬけた守衛さんに、
「お疲れさん」
軽く肩を叩いて車の鍵と上着を返した。
ドアを閉め、同時に守衛さんの魂を元に戻しておいた。

……電車の中……
僕は成功をかみしめていた。
こんなに上手く行くとは思っていなかった。
月岡さんと遊べないなら今日からどうしようと思ってた矢先に美人と遭遇しゲットした。
しかも今回は部屋に行って欲しい物を取ってこれた。
今日帰るとあの美人を好きな様にできるんだ きっしっしっし
あそこはどんな形してるんだろう? 月岡さんとは違うのだろうか。
並べて見比べてみようかなぁ 駄目だぁ顔がにやけてしまう
僕は硬くなった物を手首で押さえながらこれからの計画を考えニタニタしていると、
前に座っている女子高生の2人が小声で”やだ〜キモーイ”とか言いながらクスクス笑っている。
このバカ女め、お前達の名前さえ分かればすぐにでも僕のおもちゃにしてやるのに。
気分が一気に冷めてしまった。
とはいえ、これから3人の生活なんだなぁ〜
僕の給料でやっていけるだろうか。
やっぱり月岡さんの貯金を使わせてもらうしかないなぁ〜、
それとも客とらすかだなぁ
いやぁ〜それは出来ない、僕の玩具を他人が触れてほしくない。
目の前のこいつらだったら、いくらでもいいのに、どこかに名前書いてないかなぁ
僕の視線に気づいた女子高生達は
”やだ〜こっちみてるよ”
”マジ!キモー”とか聞こえる様に言っている。
ちくしょお フルネームで呼び合えよなガキどもめ。


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