父の温もり(後)-3
身体を離したケンジは、夏輝の身体を柔らかく抱きしめたまま。耳元で囁いた。
「夏輝、君の柔らかい身体は病みつきになりそうだ」
「私もです。ケンジさん」
「そろそろ『ケンジさん』は止めてくれないかな」ケンジは照れたように頭を掻いて続けた。「今は……そうだなあ……恋人同士ってことでどう?」
「素敵。でも何とお呼びしたら……」
「ケンジでいいよ」
「え? でも……」
「僕の名前だ」ケンジは夏輝を横向きにして背後から背中に唇を這わせた。
「あ……」
「ケンジって呼んでくれないか」ケンジは手を夏輝の身体に回し、その大きな手で彼女の豊かなバストを包み込んだ。
「あ……ケ、ケンジ……」
「そう。いい子だ」
ケンジは夏輝を抱きかかえて四つん這いにさせた。「もう一度君の中に入ってもいい?」
夏輝は無言でうなずいた。
彼女の腰に手を添えて、ケンジはゆっくりとペニスを夏輝の身体に入り込ませた。「あ、あああ……、ケンジ……」
「僕を夢中にさせた君に、もう一度ご褒美をあげよう」ケンジは腰を前後に動かし始めた。
二人の結合部分から、たった今たっぷりと中に放出されたケンジの液と夏輝自身の雫が混じり合って溢れ出し、夏輝の太股を伝って幾筋も流れ落ちた。
「ああ……、も、もうイきそう、ケ、ケンジ……」
「一緒にイこう。合図するんだよ。ん、んんっ……」
バックスタイルでケンジを受け入れた夏輝も身体を大きく揺らしながら叫んだ。「奥に、もっと奥に入れて!」
「な、夏輝!」ケンジの動きが大きくなってきた。
「あ、ああああ! ケンジ、イ、イくっ! ああ!」
「な、夏輝、夏輝っ!」
ケンジが夏輝の腰を抱え込んで一段と大きく身体を揺らした。
「で、出るっ! 出るっ!」
二人の身体が同じようにびくん、と跳ね上がった。「ぐうううっ!」ケンジは夏輝の腰を両手でしっかりと掴んだまま、迸る熱いエキスを夏輝に再び注ぎ込んだ。
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