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父の温もり
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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父の温もり(後)-4

 広いバスタブの中で、ケンジは夏輝を膝に乗せていた。
「素敵だったよ、夏輝ちゃん」
 夏輝はケンジに背中から抱かれたまま、首だけ振り向かせた。「まだ夏輝って呼んでて、お願い、ケンジ」
 ケンジは苦笑した。「あ、ごめんごめん」
 ケンジの大きな手のひらが夏輝のピンク色に上気した乳房を包み込んだ。
「ごめんね、夏輝。無理矢理こんなところまで連れ込んじゃって」
 夏輝は恥じらいながら言った。「あたし、ケンジのキスで引き返せなくなっちゃった……」
「そう?」
 夏輝はケンジの膝から降りて、彼と向かい合った。
「貴男のキスは、たぶん世界最高」
 あはは、と屈託なく笑って、ケンジは夏輝の頬を両手でそっと包んだ。「大げさだよ」
「ほんとです」夏輝は少し反抗的に言った。「そのキスで、いろんな女の人を虜にしちゃったんでしょ?」
「僕がそんな遊び人に見える?」ケンジは悪戯っぽく笑った。
「遊び人でしょ?」夏輝も負けずにウィンクをした。
「確かにね。現に今もこうして人妻を抱いてる」
 夏輝はケンジの首に腕を回して、その唇を求めた。ケンジもすぐにそれに応え、柔らかく、しかし情熱的なキスをした。
 口を離した夏輝が、ケンジと額同士をくっつけたまま上目遣いで言った。「あたしが人妻だってこと、今だけは忘れてて。お願い、ケンジ」
「わかった」
「耳が真っ赤。ケンジ、のぼせた?」
「い、いや……」ケンジは言葉を濁して照れたように頭を掻いた。
「上がりましょうか」
「そうだね」
 ケンジは微笑み、再び夏輝の唇を愛した。



 二人は寝室のベッドに全裸のまま並んで横になっていた。
「気持ちいい……」夏輝は自分の頬に手を当てて言った。
 ケンジは夏輝の髪を撫でながら言った。「いっぱい汗かいてたからね。もう休もうか。疲れただろう?」
 夏輝は恥じらいながら言った。「……ケンジ、あと一回……だめ?」
 ケンジは破顔一笑して言った。「自分に素直な素敵な子だね、夏輝」
「ケンジも、」夏輝はケンジの股間にそっと手を伸ばした。「さっきからずっと逞しいまま……」
 ケンジは少し焦ったように言った。「そ、そうかな……」
「お風呂でもずっと硬くて、あたしの脚に当たってた」
 ケンジはばつが悪そうに夏輝から目をそらした。
「お風呂で繋がってもよかったのに」
「夏輝」ケンジは再び夏輝の目を見た。「実は僕もこのままじゃ収まりそうにないんだ」
「嬉しい」
「さあ、おいで」ケンジはそう言って仰向けになり、夏輝を誘った。

 夏輝は少しだけ恥じらったように顔を赤らめて、ケンジの身体に体重をかけ覆い被さった。
「ああ、夏輝、温かい、君の身体、柔らかくてとっても温かいよ」
 二人は唇を重ね合った。
「ん、んっ……」
「むぐ……うん、んん……」
 長い時間をかけてお互いの唇を味わい合っているうちに、ケンジのペニスはますます大きく、硬くなり、びくんびくんと脈打ち始めた。その度に上になった夏輝の太股や秘部にそれがあたって、夏輝の身体もまたどんどん熱くなっていった。彼女の谷間からも、大量の液が流れ出し、ケンジの腹をぬるぬるにして、それは二人の快感を否応なく高めていくのだった。
 夏輝はケンジのペニスを手で握り、自分の秘部に導いた。それは、溢れ出る熱い液によって、ぬるりとあっけなく奥深くまで入り込んだ。
「んっ……、夏輝、なかなか積極的だね」
 そうしてケンジのペニスは三たび夏輝の身体奥深くに迎え入れられた。

「ケンジ、あたしもう熱い、とっても熱くなってる……」
「上で動くんだ、夏輝。君の好きなように……あ、あああ……」
 二人は腰を上下に激しく揺すった。
「欲しい、あなたの……あああああ!」
「夏輝、君の中は、とても……心地いい……ううううっ!」
「ああ! ケンジ! もうどうにかなりそう!」
「うううっ! 夏輝! ぼ、僕もまた……くっ!」
「は、弾けていい? もう登り詰めていい? ああ、あああっ! ケ、ケンジ、ケンジっ!」
「イくんだ、夏輝、僕も、んんんっ!」

 ケンジは身体を大きく仰け反らせた。「ぐ……うううっ!」
 びくんっ! 夏輝の身体が大きく跳ね上がり、次の瞬間、ケンジの身体に倒れ込んだ。
「うあああっ! イくっ! 出、出る、出るっ! 夏輝っ!」
「イってっ!」

 二人の身体が大きく跳ね上がり、ケンジの中から噴き上がった熱いものが、勢いよく夏輝の体内に何度も何度も放出された。


 夏輝は今までこれほどまでに絶頂感から息を落ち着ける時間がかかったことはなかった。心拍数は上がったまま、そして何より身体の異常なほどの熱さがいつまでも冷めていかなかった。彼女は全身を紅潮させたままケンジの胸に顔を埋めていた。

「夏輝……」ケンジは囁くようにそう言って優しく彼女の髪を撫でた。
 夏輝の双眸から涙が溢れ始めた。彼女は震える声で小さく呟いた。「お父ちゃん……」そしてケンジの背中に回した腕に力を込めた。

 しばらくしてケンジの身体を抱いたまま顔を上げ、その大きく温かい男性の顔に目を向けた夏輝は、数回瞬きをしてぎこちなく微笑んだ。
「夏輝」
 ケンジも微笑みを返しながらもう一度優しい声でそう言った次の瞬間、夏輝はいきなりケンジの唇に自分のそれを宛がい、激しく吸い始めた。
 んんっ……。ケンジは小さく呻いた。


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