出張のお楽しみ-10
暫く意識を失っていた若菜が目を醒ましたのは携帯の音に気付いたからだ。まだ意識朦朧で通信ボタンを押す。
「もしもし…」
電話は俊介からであった。
「お疲れ。今ホテルか?」
「うん…疲れちゃって少し寝たトコ…」
「そうか。飯は食ったの?」
「ううん?今から。適当にそこらで食べて来る。」
「そうか。」
「静ちゃんは大丈夫?」
「ああ。大人しく寝てるよ。」
「そう。安心♪」
俊介との会話は落ち着く。他愛のない、しかし幸せな会話をした後、若菜はふと言った。
「あーあ、したいなぁ、俊介と…」
「俺もだよ。もうオナニーしたのか?」
「してないよぅ…。もうオナニーは卒業したの。俊介の前だけでしかしないんだから…。」
嘘をつく若菜。未だにオナニーが止められないなどと恥ずかしくて言えない。
「俊介こそ一人でシコシコしてないよねぇ?」
「ん?たまにはしてみようかな!」
「ダメッ!私がシコシコしてあげるから我慢して。」
「帰ってきたらしてくれんの?」
「ンフ。シコシコだけでいいのぉ〜?」
「ダメだな。一晩中しまくるぞ♪」
「アハッ、楽しみぃ…」
若菜は電話をしながら息を乱さぬ程度にクリトリスに触れていた。まさか全裸でクリトリスを触りながら電話しているとは思わないだろう。若菜はゆっくりと興奮が蘇る。
「じゃあ気をつけて飯食って早く寝ろよ?」
「うん、わかった。お休み。愛してる。」
「俺も愛してるよ、若菜。お休み。」
そして電話を切る。
「あーん、またしたくなっちゃったぁ!」
若菜は15センチのシリコン製ペニスを取りに行く。そして壁に背をつけてがに股立ちし挿入する。
「ああん、俊介ェェ…!」
リアルに俊介サイズである。若菜は目を閉じ俊介とセックスしている妄想でオナニーをし、三度目のエクスタシーに達した後、床に倒れ込む。
「ハァハァ…、完全にオナニー中毒だわ…。やっぱ止めらんない…オナニー。だってこんなに気持ちィィんだもん…。」
部屋に散らばるオナニーグッズを見て、これからの充実したオナニーライフを想像すると嬉しくなる。
「お腹空いたなぁ…。ご飯食べに行こ…。」
そう思った若菜だが、先ほど購入した固定式 ピンクローターを目にする。
「これ装置してご飯食べに行こうかな…。」
若菜は固定式ピンクローターを装置してパンティを履く。それだけでムラムラしてきた。モゾモゾ感がたまらない。そしてブラジャーをつけ丸の内スーツに着替えてポケットの中にリモコンを隠し持ち、ハイヒールをカツカツと鳴らしながら夜の街へと出かけて行った。