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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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金曜日 3-2

タクミの腰の動きが止まる。

ちづるは、タクミがイッた事に
気がついていなかった。

タクミは、片手で自分の額を支え
うつむいて、大きくため息をついた。

「っ、はーーーー、、 、」

 、 、、、また かよ

  っつーか、 

 あそこで 腰振るの
 
   反則だって 。

 あぁ、 、、

    また か 。

 腰降り始めて 何分 もった?



  もーーーー


      嫌 。


「タクミ、君、?」

「 、、んー?」

「 ? 、、終わっ、た 、の?」

「、 、 、 、 、、 」

 はい 。
   そーですよ 。
     すみませんね 。

 ちづちゃんが、あそこで
 
 腰振らなかったら 

 もーちょっと もったのに 。

 

「、 、 、、。

ななみちゃんの事
考えたら イッちゃった、、。」

「!! 〜っ、、〜っ、」

「、 、、嘘だよ。」

「、? 」

「考えて ないよ 。」

「、ぇ? 」

「、、最初から、、、」

「、? 、、? 」

タクミは、
ふてくされ気味の声で言う。
ちづるから自分のモノを
引き抜いた。
コンドームをゴミ箱に捨てて、
ちづるに背中をむけて、横になる。

ちづるは、
タクミの背中をじっと見る。

「 ?  、 、、 、、」


  嘘 ? 

 考えないで くれた ?

   そんで 今、 、

   なんで、不機嫌なの ?

 
   ? 、 、  、、 、

 、 、 、、  あ、 。

  もしかして

   早くイッちゃったの

  気にしてる 、 、?


ちづるは、じっと背中を見つめる。
タクミはまた、ため息をついた。


  あ、 やっぱり、 、


   背中で 分かる。
 

 気にしないで、とか、
  声かけたら
   余計、落ち込んじゃうかな  


「タクミ君、、、」

「 んー?」

「、、、。

背中に、くっついていい?」

「、 、、うん。」

ちづるは
自分の額をタクミの背中にくっつけた。
タクミの背中が温かい。
上半身全体も、くっつける。
しばらくそのまま動かなかった。

タクミが静かに言う。

「 俺 、早かった。
     、、、、ごめん。」

「 え? んーん、、
       いーの。」

「何が、いーの?」

「んーー? だって、 、、
      、、ふふ、 、、」


 タクミ君が 
      前に言ってた

   男の良さ 。 

  今、分かったよ
 
 こんな風に
   愛しく思える人の背中に
   
 くっついていられるのって、



    幸せ 。



ちづるが幸せな気持ちで
くっついていると、タクミが言う。

「バイブ、入れよっか ?」 

「んーー?  いい。」 

「、、なんで?」

「このままで、いーの。」

「、、なんでよ。」

「満足、したから。」

「 は、? イッてないのに、
   何が満足なの?」

「前にタクミくん、
言ってたでしょ?
エッチの余韻に浸ってるの。 

、 、、ちょっと、浸らせて。」

「、、、イッてないなら
余韻になんて、浸れないじゃん。」

タクミはゴソゴソとちづるの方を向く。

「、ぁ 、、」

  あーー 背中、 

もっとくっついていたかったのに。


ちづるはタクミの顔をみて、
ふっと笑って言う。

「、、、寝よっか ?」

「ぇ、? イッてなのに、
      寝れなくない?」

「んーん、 、、
        寝れるー

 なんだか、 、濃い、 、、
  3日間だったから、 、 」
     
「濃い ? 」

しばらくすると、
ちづるは本当にウトウトしてきた。

タクミは黙って眺めていたが
ふと、気がついてちづるに声をかける。

「、、、ちづちゃん。

寝るならパジャマ、着ないと。
  寒がりなんだからーーー」

「、、ん、 、、」

タクミはちづるのパジャマを、
ちづるの頭に被せる。
ちづるは、眠そうに腕を通す。

パンツとズボンは自分で履いて
そのまま眠ってしまった。

タクミはしばらく天井をみてボーッと
していた。

早くイッた自分が情けなくなり
また、ため息をついた。

そのまま、タクミも眠った。


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