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「夏の出来事 5」
【若奥さん 官能小説】

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セリフ-1

次の日の土曜日。

タクミは学校もバイトも休みだった。
ちづるは、夜だけ仕事だ。

ちづるは8時に起きた。
コーヒーを飲みながら家事をする。
11時になり、フレンチトーストを
作り始めた。
部屋に甘い香りが広がる。

タクミが
寝癖をつけたまま起きてきた。
あくびをして、ソファーに座ろうとしながら言う。

「おはよー。
いい匂いするねー 。」

「うん。 
もうすぐ出来るよ。」

テーブルに料理を運ぶ。
テレビが小さい音でついている。
2人は並んで、いただきます、
と言って食べ始める。

ちづるが言う。

「今日、少し暖かいんだって。」

「そーなんだー。
      晴れ?」

「うん、晴れだよ。
 早く、春にならないかなぁ。
   冬、寒くて苦手ー。」

「そーだねー。」

ちづるは食べながら、
テレビの料理番組を観ている。
時々、これ食べたい、作ってみようかな、などと話している。

タクミはふと、
昨日のちづるを思い出す。


 『ん、っ、嫌だ、、 、』

 
  早くイッたのは悔しいけど

  昨日の
    気持ちよかった、 、、 


『〜っ、あたし、だけ、っ、、
    
     
       見て 、、 』


タクミは、テレビを観ているちづるを
じっと見つめてポツリと言う。 

「 あたしだけ 見て 。」

その言葉に、ちづるも
タクミを見る。


「、ぇ? 、 、、? 、?
  、 、、、 、 、、
  
      
      ぁ 。」

ちづるは、
それが自分の言った言葉だとは、
すぐに思い出せなかった。

思い出して、真っ赤になる。

「、〜っ、ぁ、 あの、 、、」

言葉を探すが、見つからない。
タクミはニヤニヤし始める。

「ドラマのセリフっぽいねー。」

「〜っ、いや、っ、ぁの、 、」

「本当に言う人、いるんだー。」

「、っ、違うの! あれは、 っ」

「んーー? 

 何が、違うの?
   、 、 、、 、、」

 あらーー。
       真っ赤 。

  そうか 
    肌の色、白いから
 
 赤くなると、
    すぐ分かっちゃうのか。

 嘘が 下手なのは 、 、
   目が、大きいからか ?

  いつも 目に 出るよな 。

  なんと

     まぁーー

    分かりやすい。

 なんか ちづちゃんて、 、、

「あれは、っ、! 違うの、、
 本心、じゃなくて、 、、 
 なんてゆーか、 、
  動揺 しちゃって、 、っ、」

「あたしだけ、見て かーー。」


 ちづちゃんて 美人なのに

   
    かわいそ 。


「違う、! あの、 っ、 、
 見て いい から、 、、」

「何をーー?」

「っ、タクミ君の、
   見たいものを、、」

「  そーかなー?

 あれが、
   本心だと思うよ ? 
 
 俺、頑張るー。
 ちづちゃんだけを、
    見るように ね ?」

「、!? っ、違う、から、!」

「あたしだけ見て ってー、
    始めて 言われた。」

「っ、見なくて、いい、! 」

「  独 占 欲 ?

強い人だと、思わなかったー。
そりゃあ、DVD も折っちゃうかー。」

「〜っ、、、〜っ、、」

「 真っ赤だよ ?

 そんな顔しなくても、
      大丈夫だよ。

  ちづちゃんが、そんな、、

 ふっ、、っ、、

 ドラマのセリフみたいな言葉、
 使っちゃう人だって
   誰にも言わないしー、、、」

「〜っ、、 〜っ、、 、」

「だからー、、
 ちづちゃんも、俺だけ、見て。

  ね ?

 、 、ふふっ、、

 やっぱ これ、
 かなり恥ずかしいセリフだねー」

「っ、〜っ、もう、いい、! 、」

「あれ ? ねぇ、怒った? 」

 しばらくこれで 苛めよ 。

 DVDの ネタばらしは

  んーーーー、、 

  1年後で 

    良しと しよ 。

タクミは、笑いを堪えながら
      ちづるに謝り続けた。


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