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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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山崎剛志-5

 組長部屋に入りドアを閉めた豪。若菜はゴージャス極まりない豪の机の椅子にドスンと座る。
 「(俺の椅子なんだけどな…)」
そう思いながらまるで女組長のような存在感を示す若菜に言った。
 「どうした?意外とあっさり手を引いて。若ちゃんにしては珍しいな。」
若菜は足を組みふんぞり返りながら言う。
 「あの子、嘘ついてるわね。」
 「えっ?嘘?」
目をパチクリさせて若菜を見る豪。豪には玲香が嘘をついていた様子など全く感じ取る事が出来なかった。
 「あの子、嘘をつく前に視線を下に落として5秒くらい間を置く行動が見られるわ?それがあの子が嘘をつく時のサインよ。」
 「そうなの?」
 「ええ。人間が嘘をつくときって何かしらその人なりの特徴が出やすいのよ。彼女の場合、きっとそれがそう。ちなみに豪ちゃんは嘘をついた後、ほんの少し間が空いてからのガハハ笑いをする特徴があるわよ?さっき私とあの子とどっちを抱きたいって聞いたでしょ?私って答えたけど、その後少しの間を置いてガハハ笑いしたよね?つまり豪ちゃんは言葉とは裏腹に私よりあの子の方が抱きたいって事〜。」
若菜は悪戯っぽい笑みを浮かべて豪を見つめる。
 「こ、怖ぇぇな若ちゃんは…。嫁にはしたくねータイプだな…。」
 「コラッ!そんな事言ったら私の大事な旦那様に失礼でしょ。」
 「わ、悪い悪い…。てか若ちゃんの洞察力にはホント脱帽するわ。で、何を嘘ついてるんだ?あの女は?」
 「多分山崎剛志を愛してるって事。きっと彼女に指示を出して覚醒剤を売らしてるのは山崎剛志じゃない。それを彼女は隠してる。今頃山崎剛志を愛してるって言った後のストリーを必死で考えているんじゃないかな。」
 「そうなんか…。」
 「それにこうポンポンと私達に有利な証拠が都合良く揃う事に違和感を感じるのよね。まるで誰かが意図的に私達に運んでるようでさぁ?」
 「どうゆー事だ?」
 「確証はないけど、西崎玲香が城南市で覚醒剤を売ってる事を知った豪ちゃん達に捕まり、西崎玲香を追ってる私に話が行き対面させる事が意図的だったんじゃないかって、さ?」
 「な、何…??」
 「だとしたらやっぱりいるのよねぇ、内部に内通者が。」
 「警察にか?」
 「ええ。じゃなきゃこれだけ早く私達が調べようとしている事を知れる訳がない。きっと私が知ってる顔の中に内通者がいるはずなのよ。」
 「まさか…警察にスパイだと?」
 「まさかでもないわよ?湯島武史の時も田口徹と時も警察内部に内通者はいた。テロリストの常套手段よ。珍しい事じゃない。」
 「…」
信じられない話に豪は絶句した。


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