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特命捜査対策室長 上原若菜
【レイプ 官能小説】

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山崎剛志-4

 「すると今までずっとこのシマでシャブを売り捌いていたという事か?」
自分のシマでふざけた真似をしていた玲香を睨みつけた。
 「い、いえ…、こっちに戻って来たのは最近の事で、真田竜彦が怖くてそれまでは東京にいました。」
 「じゃあ何で急にこっちに戻って来たんだ?」
 「山崎の指示です。城南市で覚醒剤を売れ、と。私は本当は嫌だったんです。いつあの真田竜彦に出くわすかと思うと…。」
よほど真田竜彦を恐れてるようであった。一言で復讐とは言っても想像を絶する復讐を受けたのではないかと若菜は思った。そこで気になる事が浮かんだ。 
 「もう1人の仲間、吉川華英はどうしたの?」
 「初めは一緒に覚醒剤や麻薬を売ってましたが、借金がゼロになった時点で姿を消しました。」 
 「そう。あなたは逃げなかったんだ。何故?何か山崎剛志に弱味を握られてたとか?」
 「いえ。特に。」
 「じゃあ逃げるチャンスはたくさんあったでしょう?」
玲香はか細い声で答える。
 「山崎はどう考えていたかは分かりませんが、私は山崎の事が好きでした。吉川華英はお金目的で山崎に近づいていたようですが、私は好きだったんです。山崎からすれば数多くのセフレの中の1人かもしれません。でも私は愛してしまっていたんです。」
 「だから離れられなかったんだ。じゃあ私が山崎の居場所を教えろって言っても言いたくないわよね?」
玲香は言葉を選ぶ。
 「できれば…。」
その態度に豪が怒鳴る。
 「ざけんなコラッ!」
 「ヒャッ!」
体を丸めて萎縮する玲香。修羅場をくぐってきたヤクザの組長の威嚇は迫力がある。そんな豪を宥めて若菜は玲香に語りかける。
 「あなたは都合良く使われてるだけよ、彼にはあなたに愛情のかけらも持ってるはずがないわ…とは言わない。でも良く考えて?愛している女に犯罪行為をさせるかしら?」
 「…」
玲香は自分でも分かっている、でもそれを認めるのが怖い、そんな様子で床をジッと見つめていた。若菜は床を見つめる玲香に言った。
 「暫くここで良く考えなさい。ここにいれば真田竜彦に見つかる心配もない。今のあなたの敵は自分よ?その脅威に打ち勝つ事を期待してるから。」
若菜はそう言って隠し部屋を出て豪とともに組長の部屋へ向かった。


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